Sony a7SⅢが発売(2020/10/9)して一か月が経とうとしています。
約一か月で13回も星空動画の撮影に出かけ、Sony a7SⅢで撮影した動画も19本(YouTubeに掲載)となりました。
とりあえず一か月、星空動画撮影に使ってみて思う事は
「これからもこのカメラで星空動画を撮り続けたい」
という事。
そういうわけで、「これからも撮影していく」という宣言と、星空動画ってどんなの?や、使用機材等をこの記事に書きたいと思います。
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Sony a7SⅢで撮影した星空動画ってどんなの?
星空の動画というとタイムラプス動画を想像される方も居ると思いますが、そうではなく、リアルタイムの星空動画です。(星空リアルタイム動画?星景動画?なんて呼ぶのが正しいんでしょうね?)
まずは見てもらった方が早いと思うので、こちらが撮影した動画です。
こちらは夏の天の川を撮影したもの。
月明かりのある夜は設定に余裕をもって撮影することも出来ます。
回る風車と星空も撮影してみました。
また、流れ星こそ、動画で撮影すると面白いかなと思います。2021年のペルセウス座流星群を動画撮影してみました。
実際の撮影現場で見えていた星空や景色は、写真とは違う綺麗さ、感動があると思います。
動画では、そこで見ていた様なリアルな雰囲気を撮影出来ると思います。
星空を見上げる事、星の瞬き。または波音、風の音。流れる霧、灯台の光、回る風車、流れ星など・・・写真では表せない動くモノや音を、星空と共に表すのも星空の動画ならではだと思います。
星空動画に使用している機材
現在、星空動画に使っている機材を簡単に紹介します。
カメラ SONY a7SⅢ
レンズ SONY FE24mm F1.4 GM(SEL24F14GM)、SONY FE14mm F1.8 GM (SEL14F18GM)
マイク SONY ECM-B1M
ジンバル Gudsen MOZA AirCross 2

SONY a7SⅢは高感度に強く、動画でもそこそこに星空を撮影出来ます。

参考記事:SONY a7SⅢで星空撮影して思うこと(星景写真、動画)
使用しているレンズはSONY FE24mm F1.4 GMと SONY FE14mm F1.8 GMを主に使用しています。(このほかにも50mm、85mm等も使用しています)
このレンズは小型軽量なのでジンバルとの相性も良いです。星空を動画撮影するならレンズの明るさは最低F1.4は欲しいところ。F1.8だと暗くて扱い辛さを感じます。(14mmでF1.4のレンズは無いので仕方無く使用しています)

参考記事:SONY FE 24mm F1.4 GMで星空撮影していて思う事(SEL24F14GM)【レビュー】
参考記事:星空撮影には最高のレンズか?SONY FE14mmF1.8GMを星空撮影に使ってみた(レビュー)
星空の動画撮影は手持ちや三脚で行う事があります。しかし歩きながら撮影したり、パンしたい場合にはジンバル(スタビライザー)があった方がスムーズに撮影出来ます。

参考記事:初心者でも手振れ軽減!(動画あり)MOZA AirCross2の良い&気になるポイント
音声の録音についてはカメラ内蔵マイクでも十分録音出来ます。しかし、場所によっては色んな音が入ってしまう場合があるため、指向性が選べるSONY ECM-B1Mを使用しています。軽量なのでジンバルでも使えるし、ポン付けで簡単に使えるので便利です。

参考記事:ショットガンマイクロホン SONY ECM-B1Mを使用した感想(レビュー、ATT、FILTERの比較など)

※SONY のGMレンズを手に入れる前はSIGMAのレンズで撮影していました。重たく、また明るく写し過ぎるとコマ収差も目立ちますが、十分使用出来るように思います。コスパも良いですしね。
参考記事:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM ARTを星空撮影に使用して思う事【レビュー】
参考記事:SIGMA 24mm F1.4 DG HSM ART 星空撮影で使用していて思うこと。(レビュー)
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星空の動画撮影のカメラ設定
まだまだ試行錯誤ではありますし、もっと良い撮影方法があるかもしれませんが、私が行っている星空の動画撮影時のカメラ設定を書いてみます。
よく使う設定はISO128000~320000、F1.4、SS1/10~25sec です。
空の暗さや状況、被写体の動きに合わせ、この範囲で設定を変えています。
ちなみにISO128000以上だと結構ノイズが出るので、必要ならば編集ソフトでノイズ処理を行います。私はNeat Videoを使用してノイズ除去しています。有償ですがかなり強力なソフトです。
参考記事:星空動画のノイズ処理にNeat Video v5 Proを試してみた(レビュー)
SONY a7SⅢはSS1/4secでも動画撮影出来るので、天の川をガッツリ撮影したり、暗すぎる景色を撮影する場合はSS1/4secを使うこともあります。かなりコマ落ちした映像にはなりますが・・・。
※SS1/4より遅く撮影したい場合はクイックモーションでの撮影を行う時もあります。
参考記事:クイックモーションで撮影する星空と天の川の動画(SONY a7SⅢ/S&Q)
設定次第では撮って出しでもそこそこ使えそうな映像になりますが、自分が作りたい映像に近づける為、S-LOG3で撮影しDaVinciResolve Studioでカラーグレーディングを行っています(DaVinciResolveは無償版もあるのでお試しでどうぞ。有償版はノイズリダクションが使えたり、4K書き出し等・・・)
詳しくは別途記事に纏めて行こうと思います。
今後も星空動画を撮影していきます
というわけで、今後もSony a7SⅢにて星空動画を撮影していこうと思います。撮影した動画はこのブログでも紹介をしていく事になるとは思いますが、主にYouTubeに掲載していきますので、宜しければご覧ください。(今回紹介した動画以外も多数掲載しています!)
高評価・チャンネル登録いただけると、大変励みになります。

はじめまして、星空動画が素晴らしく美しくて圧倒されました!
私も只今星空動画に挑戦中なのですが撮り方など丁寧に紹介されており
大変参考になります。こんなに教えちゃっていいのって思いました笑
私が撮影するときはPPを入れていないのですが、天の川の色まで出ません。
やはりグレーディングしなければ天の川の色までは出すことはできないのでしょうか・・・
それとも撮影場所の違いか・・・
機械音痴なところがありまして後処理はできるだけしないように
撮影していましたが、勉強が大事なのですね。
これからも更新を楽しみにしております。
応援しております。
たぬぱんさん
はじめまして!ご覧頂き有難うございます!
まだまだ手探りで、試行錯誤の連続ですが参考になれば幸いです。
天の川の色に関しては、撮影場所の影響も大きいと思います。
(標高の高い場所や、天の川が高く立ち昇る時間帯など・・・海辺や天の川が低い位置にある時も、色はあまり出ない印象です・・・これは写真でも同じですね)
また、最近の大台ケ原等の動画に関してはPP8(S-LOG3)で撮影、編集時に彩度100(MAX)にし、自然になるよう全体的に色味を調整しています。動画に関しては、高ISO撮影の影響か天の川や星はかなり彩度を上げないと色が出ないです。
私も始めはカメラの設定だけで撮影していました。冬の星空はうまくハマればそのままで満足できる程の映像になるのですが、夏の天の川は少し難しい印象を受けました。
ということで、あとで編集できるLog撮影を行っています。(それと、カメラの撮って出しだと黒いツブツブしたノイズが目立ちますが、Log撮影→編集だとあまり目立たない印象です)
なかなか、Logの編集はとっつきにくいですが、慣れるとなかなか面白いですよ。
私が使ってるDaVinciResolveは無料版もあるので、是非お試し下さい。
(有料版はノイズ処理なども出来るようになります)
Pythさんは神様なのですか?!
丁寧なお返事ありがとうございます。
大台ケ原の動画は天の川は勿論ですが星の色まで出ていて本当に美しいですね。
透明感があるというか・・・
紀伊日ノ御埼灯台もめちゃくちゃ素敵です。
私は関東で海に行くことが多いので天の川の色までは難しいというのもあるのかも
しれません・・・
しかし、Logで撮るとノイズも目立たないとは!良いことばかりですね。
でまずは試してみなくては!
次回は早速ログに挑戦してみます!!
たぬぱんさん
いえいえ、私もまだ動画に関しては素人で手探り状態です汗
動画編集ソフトも色々と複雑なことが出来そうですが、なかなか理解が追い付かず。
ちょっとずつ勉強していきたいと思っています。
是非、Log撮影をお試し下さい!
Pythさま
初めまして。大澤と申します。
星空の動画撮影を始めましたがスチル写真とは違い、思うように撮れずに悩んでいました。
Pythさまのサイトに辿り着き、目から鱗です!
とてもためになりました。
ありがとうございます。
ISO設定で128000~320000とは驚きです!
やはりスチル写真とは違い、このくらいまで上げないと動画では像が得られないのですね。
YouTubeもチャンネル登録させていただきました。
今後も参考させていただきます。
大澤さま
はじめまして、管理人のPythです。
星空の動画に関して、参考にしていただき嬉しいです。YouTubeもご登録有難うございます!
スチルとは違い、まだまだ情報の少ない分野ですので何かと手探りな状態です。
相変わらず星空の動画ばかり掲載していくと思いますが、また見て頂けると嬉しいです。