SONY a7SⅢの発表を見た瞬間、「これは買わねば!」と一気に心を持っていかれました。そして、予約開始と同時に予約しました。
星空の写真だけではない、動画で星空が撮影できる・・・考えただけでも興奮して眠れない夜があったほど。そんなSONY a7SⅢで星空を写真、動画で撮影していて思うことを、つらつらと書き綴っていきます。まとまりはないですが、ご覧いただけると嬉しいです。(基本的には、今まで使ってきたカメラCANON EOS5DmarkⅣとの比較が多いです)
良いところばかりではないですが、買って良かった大満足のカメラです。
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SONY a7SⅢで星空を写真撮影して思うこと
まずはSONY a7SⅢで星空を写真撮影(星景写真)していて思うことを書いていきます。
星景写真のレタッチがしやすい
SONY a7SⅢのダイナミックレンジの広さのお陰か、今まで使用していたCANON EOS5DmarkⅣと比べてもレタッチのしやすく感じます。
特に地上部分のシャドーを持ち上げても破綻は少なく、粘ってくれる印象。
(下記の記事にシャドーの持ち上げ耐性を比較していますのでご参考に)
思うように露光時間をかける事が出来ない場所での星空撮影(例えば灯台など)でもある程度良い感じ撮影出来るのではないかと期待しています。
ちなみに、ISO感度は12800までは安定して使える印象です。そのあたりの検証も下記記事にまとめています。
ブライトモニタリングで構図確認が楽
星空の撮影となると真っ暗な場所での撮影が多い為、CANON EOS6D、5D4でライブビューを表示させても真っ暗で構図など分かりません。
SONY a7SⅢはブライトモニタリングの機能があるので、撮影しなくてもライブビューで構図が分かります。撮影枚数を無駄に増やす事もないので、良い機能です。
しかし、このブライトモニタリング・・・フレームレートがガタ落ちして構図の調整をしようとするとラグが発生するので使いにくいです。
そこで、動画モードで明るめの設定してライブビューで見た方がより明るく、綺麗に、フレームレートもガタ落ちすることはありませんので、個人的には動画モードを使った方が良さげに思います。
星が緑色になる
CANON EOS5DmarkⅣを使用していた時には全く見られなかった、緑色の星が出現します。星ってこんな色してるんだっけ?と一瞬思いましたが、やっぱり本来の色ではない様です。

拡大して見える程度なのでそこまで問題視していませんが、結構致命的な問題な気がします。(致命的といえば、本来写るはずの星が消えてしまうStarEater(星喰い)も、マシにはなっているものの残っているらしい・・・※)まぁ、私星景写真がメインで、そこまで細かく鑑賞することはないので特に問題には思っていません。
※参考記事 天文リフレクションズさんの記事です https://reflexions.jp/tenref/orig/2020/11/04/11933/
SONY a7SⅢで星空を動画撮影していて思うこと
次は動画で星空撮影をしていて思うことを書いていきます。
撮って出しでも良い感じに星空撮影可能
SONY a7SⅢを購入した理由は、動画で星空を撮影するためでした。
星空を何処まで写すか次第ですが、バッチリと星空を写そうとするとノイズがそれなりに出てしまいます。まだまだクリアに星空を写すのは難しいか、と感じながらも現状これでも十分満足な性能だと感じています。
こちらは月明かりのない真っ暗な深夜に撮影した星空。冬の天の川も薄っすら確認できる程度には撮影出来ています。
この動画はピクチャープロファイルPP1で撮影。多少ノイズ処理はソフトで行っていますが、カラーグレーディングはほぼ行っていないため、色味は取って出しになります。こういう星空って編集しないと綺麗にできないのかな、って思っていましたが、さすがSONY a7SⅢです。
あと、明るい照明があるにも関わらず極端に白飛びすることなく、星空もバッチリ写しているのもすごいですね。ダイナミックレンジの広さのお陰かな。
満月の明るさならば、ノイズは少なく撮影可能
こちらは満月の夜、山奥で撮影した動画です。ノイズ処理はしていませんので多少ノイズは出ていますが、この程度であればノイズ処理でクリアにできそうです。(本編は1:36頃から)
SONY a7SⅢ発売日前に海外のデモ映像で月夜のシーンがあり、低ノイズでビックリしてました。自分で撮影して本当だったんだと実感。ちなみにこっちもほぼ撮って出しの映像です。
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その他に思う所
操作性は良好
SONY a7SⅢより、今までのSONYのカメラからメニューが大きく変わった様です。今までSONYのカメラを使っていないので、どう変わったかは分かりませんが・・・。
しかしキヤノンのカメラ(EOS6D、5D4)を今まで使ってきましたが、比較的すんなりと受け入れるメニューにはなっているように思います。
ISO、SS、F値の変更は、正直言って使い慣れたEOS6D、5D4よりも直感的に素早く切り替えることが出来て使いやすいです。まぁ、個人的にですけどね。
拡大が4.1倍まで、ピント合わせが難しい
このカメラの最大の欠点と思っていますが・・・このカメラ、拡大表示は4.1倍までしかできません。

マニュアルで星にピントを合わせる時に、4.1倍だとピントが合わせられているかの確認が難しいです。実際あとで自宅で確認してピントを外していることもあり・・・。もう少し倍率を上げてほしいです。(慣れてくると4.1倍で何とか合わす感覚も身についてきたのか、致命的なほどに外す事はなくなりましたが・・・)
バリアングルは使いやすい
今までは固定式のモニターばかりでしたので、バリアングルの使いやすさに感動しています。ローアングルはもちろん、ハイアングルも問題なくて良いです。あと、自撮りも便利です。
星空の撮影なんかは特にカメラを上に向ける事が多いのでこの恩恵は大きいですよね。(久々にCANON 6D、5D4を使うと、まぁ使いにくい・・・汗)
まぁ、その使いやすさの反面モニターの回す方向を間違えて、いつかバキっとやってしまうのではないかという不安も多少あります。
一応回す方向を間違えない様にこんな目印(蓄光シール)を貼っています。

まとめ
星空を動画撮影するために購入したSONY a7SⅢ。今まで自分の機材では出来なかった星空の動画撮影が可能になり、表現が出来る幅が大きく広がりました。もちろん、星空以外の動画でも、非常に素晴らしいカメラです。星景写真でもそれなりに使いやすく気に入っています。
とても高いカメラでしたが、買って良かったと満足しています。

今でも十分な性能だと感じていますが、欲を言えばもう少し高感度耐性も欲しいところ・・・。次のモデルSONY a7SⅣが出るなら、更なる高感度耐性の向上がされていると嬉しいな、と考えています(いつ出るのやら)