今まで使っているカメラCANON EOS5DmarkⅣと比べ、SONY a7SⅢで星空撮影をした際、地上部のシャドーを持ち上げた時に破綻が少ない印象がありました。
そこで、同じ場所、同条件で撮影した写真を比較してみました。
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シャドー持ち上げ耐性の比較
同じ場所で同じ時間に撮影しています。
レンズも同じです。
SONY a7SⅢ + SIGMA 14mm F1.8 DG HSM ART(MC-11でマウント変換)
CANON EOS5DmarkⅣ + SIGMA 14mm F1.8 DG HSM ART
ISO3200 F2.8 15秒 (Lightroomにて露光量+3 シャドウ+100)
ISO6400 F2.8 15秒 (Lightroomにて露光量+2 シャドウ+100)
ISO12800 F2.8 15秒 (Lightroomにて露光量+1 シャドウ+100)
ISO3200での比較
ISO3200 F2.8 15秒 (Lightroomにて露光量+3 シャドウ+100)
同じレンズ、撮影設定、補正をかけてみましたが、一目瞭然です。SONY a7SⅢはディテールがまだしっかりと残っていますがCANON EOS5DmarkⅣは赤いノイズもひどく、ディテールも潰れています。
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ISO6400での比較
ISO6400 F2.8 15秒 (Lightroomにて露光量+2 シャドウ+100)
SONY a7SⅢが緑色のノイズが増えましたが、まだなんとか・・・。そして、CANON EOS5DmarkⅣは更に酷い状況に。
ISO12800での比較
ISO12800 F2.8 15秒 (Lightroomにて露光量+1 シャドウ+100)
SONY a7SⅢはISO6400では緑色のノイズが多く出ていましたが、ISO3200時と同等くらいになりました。CANON EOS5DmarkⅣはISO6400と変わらず。
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実際にレタッチし比べてみた感想
上記の比較は極端な比較で、ここまでシャドーを持ち上げる事も多分ありません。なので、実際に写真をレタッチし比べてみました。。
ちなみに、こちらの写真は地上部分にハート型の入り江があり、それが分かる程度には地上部分を明るくしてレタッチします。
SONY a7SⅢで撮影した写真のレタッチ
ISO12800 F2.8 15秒
先ほどの結果からもわかるようにシャドーを持ち上げても破綻も少ないのでサクっとレタッチ出来ました。
まぁ、今回は比較のために撮影しただけの写真データですので、細かく見れば割とノイズが多く出ています。実際にキチンと撮影するならF値を下げるか、SSを長くするか、または地上部分だけ別撮りしていたかと思います。
CANON EOS5DmarkⅣで撮影した写真のレタッチ
ISO8000 F1.8 20秒
こちらはCANON EOS5DmarkⅣで撮影した写真をレタッチです。先ほどの検証用に使用したデータではレタッチは厳しいと思い、別途1段ほど明るめに撮影したデータを使用しました。
まぁまぁ同じ様な雰囲気に仕上げる事は出来ましたが、地上部分はSONY a7SⅢの方が扱いやすい印象でした。
シャドーを持ち上げた地上部分を拡大して比較
地上部分を拡大して比較してみました。やはり、SONY a7SⅢのISO6400では緑色のノイズが多いですが、ISO12800で改善しISO3200と同等かという印象に。3200の方が若干ディテールは残っている感はあります。
CANON EOS5DmarkⅣはSONY a7SⅢより一段ほど明るく撮影すれば、だいたい同じ感じになるのかな。それでも少しディデールが潰れているように見えます。
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まとめ
今までCANON EOS5DmarkⅣを使い続けていて、最近SONY a7SⅢでの写真データを使うようになりレタッチのし易さを感じていましたが、今回改めて比較(シャドーの持ち上げ耐性)してみるとSONY a7SⅢが圧倒的でした。
SONY a7SⅢはISO6400とか使うなら、一気にISO12800まで上げても良いのかもしれません。以前、ISO感度別のノイズ比較をしましたが、そこでもISO12800までは安定して使える結果でしたので、やはりISO12800が良いのかも知れません。
また、今回の検証はISOだけを変更し、あとで現像ソフトで明るさを整える方法でした。次回はSONY a7SⅢにてISOの変更に応じて他の設定も変え、明るさを同じとした状態(ISOを一段上げたら、その他を一段下げる)で検証してみたいと思います。
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