星空動画にSONY α7SIIを購入。α7SIIIと比較。(ILCE-7SM2)

星空動画にSONY α7SIIを購入。α7SIIIと比較。(ILCE-7SM2)

流星群の動画撮影の為に、カメラをもう一台増やそうとSONY α7SII(ILCE-7SM2)を購入。

2015年発売のカメラなので今更細かく検証しようとは思いません。まだ数回ほど使った程度ですので、現在メインで使っているSONY α7SIIIと比較して思った所を簡単に書いて行きたいと思います。

ちなみに、今回はカメラのキタムラの中古状態Bで購入。どんな状態だったかも書いていきます。

SONY a7SⅡ

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SONY α7SII星空の動画で使用していて思うところ

高感度ISO使用時にアンプグロー発生、ノイズも粗い

ISO感度が高くなると 画面左端をあたりに赤色の熱かぶり(アンプグロー)が発生し、 ISO80000あたりではこんな感じで少し気になり始めます。(下記はレンズキャップをし動画で撮影したものを写真に切り出しました)

SONY a7SⅡ アンプグロー

a7SⅢではよく使うISO204800あたりではかなり盛大に。また、ノイズの出方もa7SⅢと比べて粗い印象。

SONY a7SⅡ 熱かぶり アンプグロー

ちなみに、a7SⅢはISO409600であっても赤いアンプグローは発生しません。優秀ですね。(画質的に使うのは結構厳しいですが)

アンプグローに関してはある程度の補正は可能。補正したい映像と同じ撮影設定で、レンズキャップをした状態(光が入り込まない状態)で撮影します。そうするとアンプグローだけが写された映像が撮影できます。その映像を補正したい映像の上に配置し、減算をすればある程度消えます。手間がかかるけど、十分使っていけそうです。

詳細は下記の動画をご参考にどうぞ。


録画ボタンがグリップにあり、押し辛い

録画ボタンがグリップ辺りにあり、非常に押し辛い。何故この位置にあるのか全く意味不明です。しかもボタンも小さく暗闇では位置が分からず押せません。そこでカスタムボタンC1に録画ボタンを登録する事で、一応解決はしました。

SONY a7SⅡ 録画ボタン

上記の写真は暗闇でも見える様に蓄光シールを貼っています。

手振れ補正アクティブが無い

ジンバルや三脚を出すのが面倒な時や、ここぞという時に使っていた手振れ補正アクティブが無いので、ちょっと辛い。ちなみに、カタリストブラウズでも後から補正は出来ない様子。

クイックモーション撮影が出来ない

これは盲点だったのですが、スローモーションは撮影は出来ますがクイックモーションが撮影出来ません。簡易的なタイムラプスとして重宝していたのですが・・・。

ちなみに、下記はSONY a7SⅢのクイックモーションで撮影した星空の動画です。6倍速です。

クイックモーションによる星空撮影については下記記事をご参考下さい。

参考記事:クイックモーションで撮影する星空と天の川の動画(SONY a7SⅢ/S&Q)

動画と写真のピクチャープロファイル/クリエイティブスタイルが共有される

動画撮影と写真撮影で設定でピクチャープロファイルやクリエイティブスタイルが共有されてしまいます。
動画ではピクチャープロファイルで、写真はクリエイティブスタイルで、という使い方をしたい場合、いちいち切り替えが必要です。

実はa7SⅢも初期設定ではそうですが、設定で分ける事が出来ます。写真と動画を切り替えて撮影する事が多いので、これは結構面倒です。

まぁ、サブ機なのでそこまで写真撮影で使う事はないかな・・・?

ダイヤルの動画と写真の位置が離れている

a7SⅢだと隣り合っている動画と写真(M)のダイヤルの位置が離れています。

SONY a7SⅡ ダイヤル

頻繁に切り替えているので、これが地味に面倒です。カスタム設定使うのもあまり好きではないし・・・。

ファインダー、モニター表示の切り替えが無い

動画撮影をする時にファインダーを覗く事はほとんどありません。

ファインダー下のセンサーに顔を近づけると自動でモニターが消えてファインダー内に映像が写されます。

これが厄介で、ジンバルのアームやその他の操作で反応し、モニターが消えてしまいます。

a7SⅢは手動で切り替える事が出来る(カスタムボタンに登録できる)為、センサーに反応してモニターが消える事もありませんし、録画時のモニターの明かりが気になる時はファインダーモードにして消灯する事も出来ます。

人指し指、親指で操作するダイヤルが操作し辛い

人差し指、親指で操作するダイヤルの操作がし辛いです。

なんというか、指の当たりが浅く、上手く操作出来ない感じです。

SONY a7SⅡ ダイヤル

a7SⅢと比べてみると、やっぱり少し奥まった位置にあるため、操作し辛いようです。

まぁ、星空の動画撮影ではそんなに設定を変える事はないので、逆に言えば誤作動が少なくて良いのかも知れません。

写真はそこまで差はないか?

星空の動画撮影ではアンプグローなどが目立ちましたが、写真では操作が色々と違うものの、撮影結果にはそこまで差がない気がします。ただし、写真でも高ISOになるとアンプグローが目立つそうです。写真でそこまで高ISOを使う事は多くはないですが。

参考までに、下記はF1.4、SS3.2sec、ISO16000で撮影 したRAWの撮って出しです。(焦点距離85mm、ソフトフィルターLEE NO.1使用)

SONY a7SⅡ 作例

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とはいえ、サブ機としては優秀

色々不満点を挙げてしまいましたが、総合的には満足しています。

サブ機としてはやはり優秀。a7SⅢもまだまだ高値が続く中、a7SⅡは中古で15万円程度。多少ノイズが多いといえど、2台体制で星空を動画撮影出来るメリットはやはり強い。とくに、流れ星の様な「いつどこに流れるか分からない」ものを撮影するには、カメラの数が多い方が有利です。

SONY a7SⅡを使用して撮影した星空の動画

SONY a7SⅢとⅡを使用して撮影した流れ星の動画はこちら。赤道儀で追尾している映像は全てa7SⅡですが・・・といっても分かり辛いですね。半分くらいの割合でa7SⅡも使用しています。仕上がりだけを見るとa7SⅢとそんな明らかな差はないように思います。(HDで書き出したのでちょっと劣化しているというのもありますが)

一応書いておくと、分かり易い所で0:26~0:38、2:09~2:18はa7SⅡによる撮影です。それ以外も a7SⅡで撮影した映像を使っています。

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カメラのキタムラ 状態B について

今回購入したa7SⅡのはカメラのキタムラの中古品で、状態B「並品」でした。

 引用元 ―カメラのキタムラ ネットショップ 商品の状態について―
SONY a7SⅡ 外観

付属していたのはカメラ本体とバッテリー、充電器のみ。
今回の商品は状態Bの説明通りで、外観にスレなどが目立ち、いかにも使い倒された感があります。

しかしセンサーやモニター等にはキズはなく、普通に動作するものでした。

ひとつ問題はバッテリーは充電しても30%ほどが限界でした。なのですぐに新しいバッテリーを追加購入しました。

これは経年劣化もあるので仕方がなかったと思っています。

よくカメラのキタムラで中古品を購入しています。

その理由は近くの店舗まで輸送し、現物を確認して購入を決める事が出来るからです。特に今回の様な状態Bの中古品だと、尚更現物を確認してから決めたくなります。(いつも下取りを見積もって頂いている間に動作確認しています)


過去何度も利用していますが、ハズレを引いた事も無く安心して利用しています。

カメラのキタムラネットショップはこちら

まとめ

今回ひとつ古いa7SⅡを購入して、a7SⅢがいかに改善、進化したカメラかがよく分かりました。本当ならa7SⅢやFX3が欲しい所ですが、値段を考えると結構辛い・・・。

a7SⅢと比べると劣る所が目立ちますが、それでも星空動画撮影で十分使っていける性能で、今後の撮影が楽しみです。

参考記事:星空動画、始めました(Sony a7SⅢ)使用機材など【星景動画】

参考記事:SONY a7SⅢで星空撮影して思うこと(星景写真、動画)

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