2022年 しぶんぎ座流星群 極大の夜空を動画撮影しました。

2022年 しぶんぎ座流星群 極大の夜空を動画撮影しました。

2022年1月4日 2時~6時、しぶんぎ座流星群の様子を動画撮影しました。撮影場所は和歌山県太地町です。

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2022年のしぶんぎ座流星群

極大は1月4日の5~6時と予想されています。他の流星群と比べると、極大近くならないと数は流れません。
2022年は新月と重なっているため、観測するには好条件でした。

しぶんぎ座流星群の撮影記録

この日は夕刻のレナード彗星を撮影。そのまま待機して流星群に挑みました。

しかし、3日20時頃の夜空を1時間程度眺めてもひとつも流れ星が見えず。

やはりピーク付近まで待つ必要があるかな?と思い一旦仮眠。


仮眠から目覚めたのは2時頃。

目覚めてすぐ星空を見たこともあり、淡い冬の天の川が綺麗に見えていました。

しぶんぎ座流星群


星空を見上げていると、大き目の流れ星がオリオン座の隣をかすめました。

ようやく流れ始めたか、という事で撮影開始です。

(この後の写真は全て動画からの切り出しです)


こちらはCarl Zeiss PLANAR F1.4 50mmを使用、すばる付近を撮影。50mmという狭い画角にも関わらず、良い感じに流れ星が写っていました。開放でのコマ収差を誤魔化す為、プロソフトンBを使用しているのでボヤっとした映像になっています。50mmでの流星群撮影は実は初めてですが、なかなか良いですね。

しぶんぎ座流星群

参考記事:星空撮影にも使えるレンズCarl Zeiss Planar T*1.4/50 ZEの気に入っている点3つ

参考記事:Kenko プロソフトンBで撮影した星空


こっちは85mm(SIGMA 85mm F1.4 DG HSM ART)。真ん中の明るい星はスピカ。流れ星は大粒に写り、迫力があります。ソフトフィルターはLEE No.1を使用。

2022 しぶんぎ座流星群


これも85mm。地上の景色とおおいぬ座付近。右の明るい星は低空で赤みを帯びたシリウス。
東屋に降り注ぐ流星群を撮影出来ました。雨の様に降り注ぐ流星がお気に入りのカットです。

広角24mm(SONY FE24mm F1.4 GM)で撮影した流れ星。少し流れ星の迫力に欠けますが、星空とのバランスが良い焦点距離です。ソフトフィルターはKENKOのプロソフトンクリアを使用しています。


しぶんぎ座流星群

参考記事:SONY FE 24mm F1.4 GMで星空撮影していて思う事(SEL24F14GM)【レビュー】

参考記事:プロソフトンクリアで星空撮影、控えめで自然な効果(レビュー)

こちらは14mm(SONY FE14mm F1.8 GM)。超広角レンズなので流れ星は小さくしか映りませんが、夜空を広く写せて流れ星もより多く拾えます。放射点付近を撮影すれば、流れ星が様々な方向に散っていく様を撮影出来そう。

今回は流れていません(撮影出来ていません)が、火球が収まれば大迫力の映像になりそう。ちょっとロマン溢れます。ソフトフィルターはLee No.1を使用。


しぶんぎ座流星群

参考記事:SONY FE 14mm F1.8 GMを実際に星空撮影に使ってみた(SEL14F18GM)レビュー

明け方には東の空にサソリ座も顔を出していました。1月の後半なら夏の天の川も見えるかも知れません。

しぶんぎ座流星群
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2022年のしぶんぎ座流星群の動画

撮影した動画です。

動画はSONY a7SⅢ、Ⅱで撮影しました。流星群と撮影地の雰囲気も伝わればと思いながら制作しました。

ちなみにこの日、カメラを構えている人は私だけ。他は車一台が車内泊されている感じ。和歌山の南の方なので気温は9℃くらいとやや暖かく、風も少し。

穏やかで静かな夜、波音を聞きながら観測を楽しんでいました。

参考記事:星空動画、始めました(Sony a7SⅢ)使用機材など【星景動画】

ちなみに、この動画で流れている流れ星の倍近くは撮影出来ていたのですが、尺の関係でカット。

※映像は流れ星が流れたカットを切り出して繋げています。また映像の一部(赤道儀で追尾撮影しているカット)では比較明合成を使用しているので、実際より沢山流れて見えます。実際は5分にひとつ程度。纏まって数個流れる時もあれば、10分近く見えない時もあり結構バラつきがありました。

流星群の動画撮影備忘録

今回、しぶんぎ座流星群で行った撮影設定等を次の撮影に活かすために記載。

まず、前回ふたご座流星群撮影の失敗点です。

・SONY a7SⅡでISO160000以上で撮影していた事(かなりノイズが強い)
・暗さを気にしてSS1/13以下でも撮影していた事(流れ星があまり滑らかではない)

今回は上記2点を気を付け、カメラの上限ISOを決めました。

・SONY a7SⅢはISO204800を上限
・SONY a7SⅡはISO104600を上限、状況により128000も可(これでも a7SⅢ の方がノイズが少ない)

焦点距離が長くなると、その分SS不足による流星のカクツキも目立つので焦点距離別にSSに気を付けました。

・50,85mm(F1.4)はSS1/25で撮影。(基本的に a7SⅢ で撮影。a7SⅡでも一応可)
・24mmm(F1.4)は a7SⅢではSS1/25、 a7SⅡではSS1/15
・14MM(F1.8)は a7SⅢ ではSS1/15、 a7SⅡ ではSS1/13

今回は基本的にこんな感じで撮影しました。(それ以外の設定でも撮影しています)

これで今回は満足いく感じに撮影できたので、次回もこんな感じで撮影してみようと思います。ちなみに月夜だとまた違った設定になってくると思います。また、今回の様な新月でも撮影地によって設定を変えていく必要は出て来るかと思います。

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2022年 しぶんぎ座流星群を振り返って

新月や天候にも恵まれ、最高の観測日和でした。

しかしSNSでは微妙だったという感想が多い印象。

確かに、先月のふたご座流星群と比べると流れている時間は限定的でした。しかし、流れ始めると沢山の流れ星。10秒も間隔を開けず、4つほど連続で流れる事もあれば10分近くは流れない時もあり、バラつきが多い印象。

総合的に、最高に楽しめました。

また、今回の撮影地は和歌山県太地町ということで、気温も9℃前後と比較的暖かく過ごしやすかったです。(と言っても寒いけど)。

先月のふたご座流星群は奈良県の山奥。気温マイナス1℃と強風という極寒での撮影でかなり厳しい撮影でした。

それと比べると今回は天国の様な環境。本当は今回は奈良県の神野山で撮影しようと考えていました。しかし天候が怪しくなってきたので急遽レナード彗星撮影も兼ねて和歌山県太地町に変更。

これが正解でした。寒い時期の長時間撮影は和歌山県の南部が良いかな。


先日のふたご座流星群の記事です。
参考記事:2021年 極大の日、ふたご座流星群を動画撮影しました。

去年のしぶんぎ座流星群です。月明かりもあったので60FPSで撮影しました。
参考記事:【2021年】しぶんぎ座流星群 極大前日に4K60FPSで動画撮影しました

今回もお世話になったポタ赤、SLIK ECH-630です。追尾しながら動画撮影すれば比較明合成も楽です。
参考記事:SLIKのポタ赤、ASTRA (アストラ)ECH-630を使ってみた(レビュー)

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