50mmレンズで撮影した星景写真

50mmレンズで撮影した星景写真

焦点距離50mmで星景写真を撮影するのは、なかなか使い所が難しいと思っています。しかし、広角レンズで撮影する写真とは違う魅力があるように思っており、積極的に撮影場面を探してしまいます。

振り返ると、50mmレンズで色々と星景写真を撮影してこれたので、いくつか紹介したいと思います。

スポンサードサーチ

焦点距離50mmのレンズで撮影した星景写真

それでは写真を紹介しています。全て固定の一枚撮りです。

丘の上のさそり座

丘の上を見上げると、さそり座が寝そべっているように見えたので撮影してみました。

50mm 星空 ソフトフィルター

ちょうど通路があったので、折角なので自撮り。さそりの毒針に貫かれているイメージ、そして私はさそり座の心臓「アンタレス」を眺めています。

ピントは星空ではなく、人物に合わせている為、星が少しボケています。また前景が明るいのは、この後ろの夜景の明かりを受けている為。

プロソフトンBというソフト効果の強いフィルターを使用している為、ファンタジックな印象になりました。

梅雨明けの夜

梅雨明けの夏の夜。雲間からは天の川。

50mm 星景写真

上記の写真と同じ日、同じ場所で撮影。こちらもピントは人物で、プロソフトンBを使用しています。

薄雲が晴れていく様子が、梅雨明けを象徴している印象。加えてプロソフトンBの効果によりファンタジックな、まるで夢の世界の様な印象もあり、お気に入りの一枚です。

昇る天の川

高度を増していく天の川。東屋の下で雨宿りしているイメージです。

50mm 天の川

少し窮屈な感じではありますが、天の川の大きさを表現出来るのが50mmの魅力だと思います。

天文台の夜

天文台がまさに、宇宙を観測している様な印象の一枚でお気に入りです。さそり座が天文台に寄り掛かるように沈んでいきます。

50mm さそり座

ソフトフィルターはLEE No.1を使用しています。

大鳥居とさそり座

この構図でさそり座を撮影すると、少しだけ天の川が写りこむのも好きなポイント。日本一の鳥居とさそり座の存在感。宇宙の広さを感じます。

50mm 星座

ソフトフィルターはLEE No.1を使用しています。

山奥で見た天の川

赤道儀で追尾したかの様な写真ですが、実は固定一枚撮り。この日は忘れられない、今まで見たことが無い程に空気が澄んでいた夜。天の川も細かいディテールが分かる程にハッキリ見えていて、思わず撮影した一枚。綺麗に天の川が写りました。

50mm milkyway

ここまで星が綺麗に見えた夜は、後にも先にもこの日だけ。思い出の一枚です。

木々の隙間からオリオン座

とある山奥。ふと前を見ると、木々の隙間にオリオン座。巨人が隠れながら(隠れきれていない)こちらの様子を伺っているような印象。

50mm オリオン座

月明かりに照らされている為、風景は明るくく、ファンタジックな印象に。少しトリミングしています。

あとがき

焦点距離50mmでの星景写真は、広角とは違う印象が好きです。ただし使える場面も限られて来るように思いますが、使える場所を考えたり狙ったりするのも楽しいレンズです。(もちろん、今回紹介した写真以外にもたくさん写真を撮影しています)

また、主観的な話ですが50mmは効果の強いソフトフィルターの相性が良いかな?と思ったり。今回紹介した写真を見返していると、プロソフトンBで撮影した写真が、ファンタジックな印象になり良いなぁと感じています。広角で撮影する場合は効果の弱いプロソフトンクリアや、Lee No.1が好みですが。

参考記事:Kenko プロソフトンBで撮影した星空

参考記事:プロソフトンクリアで星空撮影、控えめで自然な効果(レビュー)

参考記事:クリップタイプ ソフトフィルターLee No.1の作例【レビュー】(よしみカメラ プロデュース)

スポンサードサーチ

この記事を書こうと思った理由

最後に、この記事を書こうと思った理由を書いていきます。

この記事で紹介してきた写真は全て「Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZE」を使って撮影したもの。

Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZE

しかしこのレンズは開放F1.4でのコマ収差が大きいという欠点がありました。写真ならF2.2くらいまで絞ればまずまず使えるのですが、開放F1.4の明るさが必要な星空の動画撮影では、使用するのがかなり厳しいレンズでした。なので、2023年4月21日に発売されるSONY 50mm F1.4 GMを購入する事にしました。

今度、このレンズで星空を撮影する事はないと思うので、今まで撮影してきた写真・動画を纏めてみようと思いました。

とても愛着のあるレンズ

50mmでの星景写真に興味が出た当時、50mmでの作例があまり見つからなかったので「どんな星景写真が撮影出来るか?」と、期待して購入したのを覚えています。しかし50mmでの星景撮影は思っていた以上に難しく、頭の中では撮影したいイメージはあるのですが、それを実現出来るロケーションを見つけるのが大変でした。

撮影が難しい反面、撮影出来た時の喜びは大きい。苦楽を共にしてきた、とても愛着のあるレンズでした。星空撮影での使用用途は、これからはほぼなくなると思います。しかし、それ以外では使って行こうと考えています。オールドレンズの様な独特な描写はやはりクセになるので。

Carl Zeiss Planar で撮影した写真

ひとまず、今までありがとう、そしてお疲れ様でした。

カールツアイス 50mm

参考記事:星空撮影にも使えるレンズCarl Zeiss Planar T*1.4/50 ZEの気に入っている点3つ

最近はリアルタイムの星空動画をメインで撮影しています!宜しければYouTubeチャンネル「星を撮りに行く」もご覧くださいね!(チャンネル登録、高評価を頂けると励みになります!)

→YouTubeチャンネル「星を撮りに行く」