2022年ペルセウス座流星群の撮影を振り返る(写真と動画)

2022年ペルセウス座流星群の撮影を振り返る(写真と動画)

2022年ペルセウス座流星群。一年で一番楽しみにしている流星群です。

今年は極大当日が満月ということでしたが、数日に分けて撮影に行ったので、それぞれ紹介したいと思います。使用したカメラはSONY α7SIIIとα7SIIの2台です。

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極大14日前(7月29日の撮影)

撮影日 7/29 20:00 ~ 23:00 (3時間)
使用レンズ SONY FE 14mm F1.8 GM、SONY FE 24mm F1.4 GM

この日はペルセウス座流星群の撮影というよりは「みずがめ座δ南流星群」と「やぎ座α流星群」の撮影でした。

月明りもなく、天の川も見える様な場所で観測。ペルセウス座流星群と思われる流れ星も3時間で2個くらいは見えたかな?

ペルセウス座流星群 2022

極大一週間前(8月5日、6日の撮影)

撮影日 8/5-6 23:00~03:00  (4時間)
使用レンズ SONY FE 14mm F1.8 GM、SONY FE 24mm F1.4 GM

極大一週間前。月が沈み、真っ暗な夜空。天の川もよく見えていました。

曇ったり晴れたりを繰り返し、集中して星空を眺める事ができませんでしたが、15分にひとつは流れ星が見えました。2台のカメラには大小含めると100個以上の流れ星。ぼちぼちと流れ始めているのを実感できました。

hoshi-tori.com

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極大2日前(8月10日、11日の撮影)

撮影日 8/10-11 22:00~01:00  (3時間)
使用レンズ SONY FE 14mm F1.8 GM、SONY FE 24mm F1.4 GM、Carl Zeiss Planar T*1.4/50 ZE

月明りが明るい夜。空には薄雲か広がりました。普段は天の川もよく見えるような場所です。

3時間で見えた流れ星はひとつ。(ずっと眺めているわけではないので、しっかり見ればもっと見えるとは思います)2台のカメラには8つしか映らず。

撮影時間の違いはあれど、1週間前は100個以上の流れ星が映っていた事を考えると、月明りの影響を強く感じた撮影でした。まぁ、24mmと50mmレンズを交互に使用していたのも、撮影数が少ない原因かも。

極大前夜(8月11日の撮影)

撮影日 8/11 21:00~0:00  (3時間)
使用レンズ SONY FE 14mm F1.8 GM、SONY FE 24mm F1.4 GM

ほぼ満月という事で、前日よりも更に月の明るさを感じました。
3時間の観測、肉眼で見た流れ星はひとつ。2台のカメラには15個の流れ星。
撮影できた流れ星も比較的明るい(大きい)ものが多く、いよいよ増えてきたかなぁと思いました。

星空撮影でも有名なスポットなので、そこそこ人が訪れていました。(合計10名程度)
15-20分間隔で「流れた!」と言っていたので、しっかりと眺めていればある程度見えていたのでしょう。(私は相変わらず適当に眺めていたので・・・汗)

ちなみに、私が唯一肉眼で見えた流れ星は動画でも撮影出来ていました。
多分ペルセウス座流星群の流れ星ではなさそうですが、明るく、少し赤く燃えるように流れたのが印象的でした。

2022 流れ星
(下の動画の0:57頃に流れます)
牧場での撮影のため、一部カットで牛が映っています。

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極大当日(8月12日、13日の撮影)

撮影日 8/12-13 22:00 ~ 1:00  (3時間)
使用レンズ SONY FE 14mm F1.8 GM、SONY FE 24mm F1.4 GM

ほぼ満月も明るく、今までで一番多い雲。かなり諦めムード。3時間、適当に眺めているだけでしたので実際に見えた流れ星は0個。

しかし、2台のカメラにはなんと26個の流れ星が。前日より+11個。やはり極大当日は多いですね。

長い緑の流星痕を残すもの、軽く爆発するものなど、見ごたえ十分な流れ星がたくさん映っていました。中には月の真横を流れるものも。

左側に満月の光が見えますが、右側に明るい流れ星。全然月明かりに負けていないですね。そしてよく見ると、流れ星が流れているところに天の川が薄っすら写っている気がしなくもないです。

2022 perseids meteor shower

ちなみに、今回の撮影場所は星空撮影としては全く有名ではない、普段天の川も肉眼でかすかに見えるか微妙な場所です。ペルセウス座流星群極大当日の有名スポットは激混みするので、久々に誰も居ない場所で静かに撮影することが出来ました。(釣り人はいましたが笑)

※写真はすべて動画からの切り出しです。

満月なりの良さがある

当日がほぼ満月、ということですこしガッカリでした。しかし、満月なりの良さがあるなぁと再確認。

1つ目は、滑らかな挙動で流れ星が撮影できるということ

真っ暗な夜空だと、背景(星空など)が暗くなり過ぎないようにSS1/13程度で撮影することもあります。しかし月夜の明るさであればSS1/25でも十分明るく、滑らかな挙動で流れ星を撮影出来ます。データ容量と編集時の負荷さえ気にしなければ60FPSも余裕で撮影できます。

2つ目は、流れ星の選別作業が楽ということ

真っ暗な夜空だと細かな流れ星が写りすぎて、編集時の切り出しや取捨選択が難しいんですよね。
(せっかく映ったのだから、切り捨てるのは勿体ないと思ってしまいます)

3つ目は、月夜の幻想的な雰囲気を満喫できること。

私は普段から満月の夜に見える景色が好きでよく出かけています。天の川が輝くような日は、基本的に周囲は真っ暗。暗闇はやはり怖いもの。しかし、満月の夜はライトがなくても歩けるほど明るく、周辺もよく見えます。真っ暗な夜(そもそも景色が見えない)と昼間とは違う独特な景色。アニメで表現される夜のような、幻想的な景色を眺める時間はとても穏やか。流れ星が見える数が減るのは残念ですが、良いひと時を過ごせたように思います。

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2022年ペルセウス座流星群を振り返って

今年は薄雲が多いものの、そこそこ晴れていた事もあり撮影回数も増えました。満月の流星群撮影ということで気付きも多く良い経験となり、個人的には大満足でした。今は2台体制ですが、カメラ3台くらいで撮影したいなぁとも思いました。編集が大変ですが。

やはりペルセウス座流星群は1週間前くらいからがそこそこ楽しめるかなぁ?来年も楽しみです!

今回の撮影は主にSONY α7SIIIを使用しました。

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SONY α7SIIはやはりIIIと比較すると高感度性能が劣り、真っ暗な夜空の撮影では大きく差が出てしまいますが、満月のような明るさであれば、ほとんど差が出ないなぁと感じました。

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