星空の撮影にSIGMA 24-35mm F2を使って思う事や、気に入っている事

星空の撮影にSIGMA 24-35mm F2を使って思う事や、気に入っている事

主に星景写真を撮るために、購入したこのSIGMA 24-35mm F2 DG HSM ART

ズームが24-35mmという、すごく微妙な感じがするのですが、値段的にも単焦点3本(24mm、28mm、35mm)買うよりこれ一本買った方が安いしかさ張らないので良いじゃないか、と思い購入しました。

結論から書いてしまうと、星空撮影には不向きなレンズであると思いますが、まぁ使っていけなくもない、という印象です。

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星空撮影に使っていて思う事

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM ARTとCANON EOS5Dmark4
CANON EOS5Dmark4に装着

では、実際に星空撮影に使っていてどうなのか。

私は基本的に赤道儀を使わず、三脚にカメラを載せてそのまま撮影しています。個人的な意見とはなりますが、冒頭にも書きましたが星空撮影には不向きなレンズだと思います。

24mm側で開放F2.0では周辺のサジタルコマフレア(コバエが飛んでるような)が目立ちます。F4.0(最低でもF3.5)以上は絞っての撮影が個人的な許容範囲となります。さすがに24mmでF3.5以上絞るんだったら、開放でも許容できるSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ARTか、SIGMA 24mm F1.4 DG HSM ARTをF2.8まで絞って使います

一方、35mm側では24mmの時とサジタルコマフレアの出方は若干マシになる印象、また明るい星等で色収差が目立つようになりますが、F2.8くらいからまぁまぁ許容範囲となってくる印象です(F3.2まで絞りたい所ですが・・・)。ソフトフィルターを使えばもう少し目立たなくなるとは思いますので、F2.8以下でも許容範囲となってくると思います。

よって、私の使い方としては24mm側をあまり使わず、「焦点距離を微調整できる35mmレンズ」として使っている感じです。(許容範囲は用途などによっても変わってくるので、ブログサイズやSNSの小さい画像とかなら、別に開放でも良いと思いますが。)

絞り別のサジタルコマフレアの比較

では、実際に絞り地別にどれほどサジタルコマフレアがあるか見ていきます。
使用カメラ SONY a7SⅢ

焦点距離 24mmの場合

F2.0~F4.0まで撮影してそれぞれ四隅、中央側を拡大してみました。先ほども書いた通り、個人的にはF4.0までは絞りたい所です。最低でもF3.5くらいか?

参考までに、SIGMA 24mm F1.4 DG HSM ARTというレンズも使用していますが、こちらはF2.8まで絞れば許容範囲になります。
参考記事:SIGMA 24mm F1.4 DG HSM ART 星空撮影で使用していて思うこと。(レビュー)

焦点距離 32mmの場合

次は32mmで見ていきます。35mmで撮影していたつもりでしたが、中途半端な32mmになっていました汗

24mmの時と比べると周辺のサジタルコマフレアの出方は変わります。(※シャッタスピードを10sec(24mmと同じ)で撮影したので若干星の伸び方に差もあります)

また明るい星が膨らむように色収差が出ています。24mmの時より目立ちます。

F2.8くらいになれば落ち着き、許容範囲となりますが、気持ち的にはF3.2以上は絞っていきたい所。

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SIGMA 24-35mm F2 DG HSM ARTで撮影した星空の写真

実際に撮影した写真を24mm、35mmに分けて紹介します。ここで紹介している写真はすべて開放F2.0での撮影です。

星景写真  24mm側での写真

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM ARTで撮影した天の川(24mm)
SIGMA 24-35mm F2 DG HSM ARTで撮影した天の川(24mm)

ブログサイズだとよくわからないので、flickrに大きいサイズで掲載しました。

F__IMG_3386

星景写真 35mm側での写真

24㎜と比べると天の川を大きく写せるので、迫力があります。

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM ARTで撮影した天の川(35mm)
SIGMA 24-35mm F2 DG HSM ARTで撮影した天の川(35mm)

35mmも大きなサイズでflickrに掲載しました。この写真はソフトフィルターを使用しています。

F__IMG_4134

星空撮影以外で使用して思う事

星空撮影では結構シビアな使い心地ですが、星空以外では割と使っていて楽しいレンズです。

最短撮影距離28cmでぶつかる位まで寄れるので、室内の狭い所での撮影はもちろん、カフェ等で座ったままテーブルのお料理を撮れるのも良いですね。近寄り過ぎてレンズが料理にぶつからないように注意です。

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM ARTのテーブルフォト


この写真は、開放F2.0の最短撮影距離で撮影したものです。
ピント面はピリピリとして枯れたイチョウを鮮明に描いていますが、すーっとボケていく感じが良いです。

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM ARTの接写

開放は緩い描写ですが絞るとシャキっとした写真になります。こちらはF8.0で撮影。

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM ART 絞り

光芒も綺麗な出方です。(F16)

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM ARTを絞って撮影


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まとめ

24、28、35mmの単焦点レンズが一本に!と思いましたが、星空の撮影では結構厳しく、個人的には「焦点距離を微調整出来る35mmレンズ」という印象になっています。

焦点距離24mmに関してF3.5以上は絞って撮影する必要があることを考えると、はSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ARTやSIGMA 24mm F1.4 DG HSM ARTを持っていますので、そちらで撮影します。

焦点距離35mmに関しては他に良いレンズがあれば(いっぱいあると思いますが)、置きなおしたい気持ちも少しありますが、今のところはまだこのレンズで良いかな、と思いながら星空撮影に使っていこうと思っています。

まぁ、サジタルコマフレア等を絞り別に比較しましたが、許容範囲は人それぞれだと思います。あくまで参考までに。検討の一助になれば幸いです。


他のSIGMA ARTレンズのレビュー記事もよろしければどうぞ。

参考記事:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM ARTを星空撮影に使用して思う事【レビュー】
参考記事:SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ARTを星空撮影に使用して思う事
参考記事:SIGMA 24mm F1.4 DG HSM ART 星空撮影で使用していて思うこと。(レビュー)