SIGMA 24mm F1.4 DG HSM ART 星空撮影で使用していて思うこと。(レビュー)

SIGMA 24mm F1.4 DG HSM ART 星空撮影で使用していて思うこと。(レビュー)

SIGMA 24mm F1.4 DG HSM ARTを星空撮影に使ってみたので、使用していて思うことを書きたいと思います。

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SIGMA 24mm F1.4 DG HSM ARTで撮影した星空(絞り値別)のサジタルコマフレアについて

開放1.4では結構サジタルコマフレアが出ます。F2.8でかなり改善します。

絞り値別に撮影した星空の写真を紹介します。比較したのは下記の4パターン。

F1.4 SS10sec ISO3200
F1.8 SS10sec ISO5000
F2.0 SS10sec ISO6400
F2.8 SS10sec ISO10000

何れもRAW撮影、Lightroomで明るさだけを整えて書き出しています。

絞り開放F1.4

まずは開放F1.4。このブログサイズの画像だとまぁまぁ良さげにも見えますが、よく見ると周辺のサジタルコマフレアが気になります。周辺減光もかなりあります。

拡大してみました。コバエの様なサジタルコマフレアが盛大に出ていますね。

絞りF1.8

F1.8。サジタルコマフレアも周辺減光も若干少なくなりました。

絞りF2.0

ブログサイズですと、開放よりはすっきりした印象があります。周辺減光もかなり改善してきました。このサイズだとシビアに見ない限りは大丈夫そうです。

絞りF2.8

F2.8まで絞れば、かなり改善。だいぶスッキリしました。拡大した写真を見ても、そこまで気になりません。(しかし、まだ完全に収まったという感じではなさそうです。)

SIGMA 24mm F1.4 DG HSM ARTの星空動画でのサジタルコマフレア、ゴースト

Sony a7SⅢを使い、星空の動画を撮影しています。動画は写真とは違いシャッタースピードの関係でそこまで明るく星空を写せません。このSIGMA 24mm F1.4 DG HSM ARTを使って星空動画を撮影した時に感じたのは下記の3点。

・開放F1.4でのサジタルコマフレアは細かい星では気にならない
・ただし、画面端に明るい星を写すとかなり歪む

 (極端な画面端を避ける、またソフトフィルター使用で目立たない?)
・逆光時、角度によってはゴーストが盛大に出る


開放F1.4によるサジタルコマフレアやゴーストを動画に纏めてました。

0:00 サジタルコマフレア検証①
解放F1.4で天の川もハッキリわかる程かなり明るく撮影した映像です。ぱっと見そこまでサジタルコマフレアは気になりません。拡大すると確かにありますが、個人的には許容範囲です。

0:26 サジタルコマフレア検証②
解放F1.4での撮影です。画面端に明るい星を配置した映像です。かなり歪んでおり、拡大せすに見ても気になります。

0:41 サジタルコマフレア検証③
解放F1.4での撮影です。こちらも画面端に明るい星を配置していますが、上記よりはやや内側です。またプロソフトンクリアをしていることもあってか、そこまで歪んでいません。このくらいなら個人的に許容範囲となります。

1:00 ゴースト
解放F1.4での逆行時のゴーストです。星空撮影中、街灯などの照明があると結構出ます。また鳥が羽ばたいてる様な形状でみっともないですね。 ちなみに、保護フィルターなど一切つけていません。

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SIGMA 24mm F1.4 DG HSM ARTを使ってみて思う事

星空の写真撮影では開放F1.4を使うのは少し苦しい?

星空の写真撮影で開放F1.4ではサジタルコマフレアの影響で使い辛い印象はあります。ちゃんと撮影するならF2.0以上に絞りたいです

ただ、ブログサイズや記録程度の撮影と割り切るなら開放F1.4の明るさを活かして使っていけば良いかなと思います。この明るさがあれば、星空やそれ以外の暗所での手持ち撮影も何とか出来そうです。サクサクと撮影したい時に便利ですね。

星空動画では開放でもなかなか悪くはない

星空の動画撮影では、かなり良いと思っています。写真とは違いシャッタースピードを遅く出来ない(よく使うのは1/15秒、最大でも1/4秒)ので、レンズの明るさがとても重要になります。そのため、F1.4という明るさの恩恵は写真以上にあるのではないかと思います

写真ほどサジタルコマフレアの影響を感じずらいので、動画では開放F1.4でどんどん撮影していけると個人的に思っています。

防塵防滴仕様ではないので注意

このレンズは防塵防滴仕様ではありません。

まぁ、どの程度濡れたら壊れるんだ、って話ではありますが、結露や小雨で表面が濡れる程度の撮影で使っていますが壊れた事はありません。一方で、小雨で使用してすぐ壊れたというレビューもあり、やはり防塵防滴仕様であった方が良いですね。雨の日に積極的に使おうとはならないですしね。

コンパクトではあるものの、若干重い

SIGMAのArtレンズというと大きく重たいという印象ですが、このSIGMA 24mm F1.4 DG HSM ARTはソニーEマウントで760g。比較的軽量に感じます。

とはいえやはり重たいのでジンバルの撮影(Moza AirCross2 にSony a7SⅢ+SIGMA 24mm F1.4 DG HSM ARTを搭載した場合)では、他の軽いレンズと比べると少し不安定に思います。

もし余裕があるなら、FE 24mm F1.4 GM がおすすめ

もしSONY Eマウントのカメラを使用しているならば、SONY FE 24mm F1.4 GM(SEL24F14GM)がオススメです。

おすすめの理由は下記の通り

・開放F1.4でもかなりサジタルコマフレアを抑えているらしい
・軽量コンパクト(445g)
・防塵防滴仕様

SIGMA 24mm F1.4 DG HSM ARTで不満に思っている所は全てクリアしているんじゃないのかと思うレンズです。軽量、コンパクトなのでジンバルでの使用もほぼ問題ないかと。

ただ、値段もかなりするので予算と相談です。

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まとめ

SIGMA 24mm F1.4 DG HSM ARTで開放F1.4はサジタルコマフレアが気になりますが、動画撮影メインで購入したこともあり、まずまず気に入っています。SONY FE 24mm F1.4 GMと比べて、かなり安いですしね。

動画撮影でAF(オートフォーカス)を使いたかったので、今回購入の対象とはなりませんでしたが、SAMYANG 24mm f1.4は開放でもかなり良いという噂です。AFが使えませんがMF(マニュアルフォーカス)で十分ならこっち選んでいました。値段も更に安いですし。

予算が許すならば、FE 24mm F1.4 GMが圧倒的にオススメかと思います。