今回、SIGMA 14-24mm F2.8 ARTを購入したのですが・・・これがもう、素晴らしいレンズで、星空最強レンズと言われる理由が分かってきました。
SIGMA 14-24mm F2.8 ARTを星空撮影に使っていて思うことをこの記事に書きます。
以前、このレンズに関するこんな記事も書いているので、参考にどうぞ。
参考記事:【レンズ購入】SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ARTの購入理由、開封、外観
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星空撮影に便利な焦点距離14-24mmという画角
焦点距離14mmというのは 天の川の中心から夏の大三角まで余裕で撮影出来る焦点距離です。
しかし、焦点距離14mmというと、広すぎるので色々なものが移り込んでしまいます・・・。
あとでトリミングをすれば良いですが、出来れば撮影時になんとかしたいものです。このレンズのズーム範囲を活かし、構図を調整する事が出来ます。
下記の図は14-24mmの画角を表したものです。
では、実際に撮影した写真を焦点距離別に紹介します。
焦点距離14mmでの撮影
焦点距離17mmでの撮影
焦点距離20mmでの撮影
焦点距離24mmでの撮影
焦点距離14mmでは雄大な星空と天の川を、焦点距離24mm付近では迫力のある天の川を撮影が可能です。
天の川と前景を微調整したい場合にも、ズームは便利です。
開放F2.8でも許容範囲の描写
SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ARTは開放F2.8で撮影してもコマ収差はよく抑えられています。個人的には、開放F2.8で使っていて特に問題は感じません。
例えば下記の写真。(焦点距離14mm F2.8 SS25 ISO6400で撮影)
この写真の右上、左上の角を拡大・切り取ったのが下記写真です。(星が流れてしまっていますが・・・)
目立ったコマ収差は出ていないように思います。
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純正レンズと比べてお求めやすい価格
各社から同様の超広角ズームレンズは発売されていますが、このSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ARTは価格が安いです。
メーカー | レンズ名 | 価格(税別) |
NIKON | AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED | 280,000円 |
CANON | EF16-35mm F2.8LIII USM | 299,000円 |
SONY | FE 16-35mm F2.8 GM | 295,000円 |
SIGMA | 14-24mm F2.8 DG HSM ART | 190,000円 |
※各メーカーHPの希望小売価格より
SIGMAが10万円近く安いですね。
しかし、安いといっても”比較的”なだけであり、 やっぱり高いです・・・笑
(希望小売価格ですので、実際はもう少し安くなっているはずです)
SIGMA14-24mm F2.8の口コミ
さて、値段が安いのは分かりましたが、実際どうなんでしょう?
私も使っていますが、口コミを見てみましょう。
またテスト撮影しかしておりませんが、期待以上の性能だと感じます。
どれほど歪みがないのかを体験してみて、正直、感動しました。
最短撮影距離とも相まって、広角ズームで背景を綺麗にぼかせるというのはかなりの武器になりそうです。
パープルフリンジもほとんど感じません。対逆光性能も12-24mmF4.5-5.6に比べると別次元です。
重さがありますが、それはこの性能を実現するためのトレードオフと考えれば我慢できます。
欲をいえばきりがないですし、シグマのARTシリーズ、おそるべしです。
引用元 楽天
無理に奮発して購入した甲斐がありました。解放f2.8でも周辺減光や、コマ収差も想定より目立たなく満足です。星景撮影初心者ですが、先日、精進湖パノラマ台にて、天の川撮影。ガッツリ濃く撮影できました。(YouTube公開済み)今後、自分の星景主力レンズになります。(^。^)
引用元 楽天
口コミはかなり良い感じですね・・・。
そして、マイナス要素として「重たい」という意見もあります。
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どれほど重たいのか、メーカー別に比較
先ほどの各メーカーのレンズと重さを比較してみました。
メーカー | レンズ名 | 質量 |
NIKON | AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED | 970g |
CANON | EF16-35mm F2.8LIII USM | 790g |
SONY | FE 16-35mm F2.8 GM | 680g |
SIGMA | 14-24mm F2.8 DG HSM ART | 1,150g |
SONYはミラーレス用だけあって、軽いですね。
しかし、SIGMAだけ1kgを超えています・・・。
その次に重いNIKONの AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED より、+180gも重たいです。
SIGMA14-24mm F2.8(1,150g)とカメラ(CANON EOS5DmarkⅣ バッテリーやカード込みで890g)で、計2,040gで、なんと約2kg超えの重さになります。
これは2リットルの水入りペットボトルと同様となります・・・お、重い・・・。 人によっては辛い重さかもしれませんね。
SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ARTを使っていて思うこと
先ほど口コミを紹介しましたが、その他にも使っていて思うことを書いていきます。
14-24mmという画角はとにかく使いやすい
基本的に14mmで使う事が多いですが、前景と天の川のバランスを考えてズームリングを回して微調整することが多いです。単焦点14mmを使用していた時は、「あと一歩・・・!」と思う事がよくあったので、これは本当に使いやすいです。
ほとんど歪まない
SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ARTはメーカーのサイトでも「ゼロディストーション」を謳っています。
今まで使っていたSAMYANG 14mm F2.8は歪みが大きくかったのですが、このレンズを使用した瞬間、その歪みのなさに驚きました。
そして歪みがないのがこんなに気持ちいいものかと感じました。
光芒が綺麗に出る
こちらの写真は、太陽に向けてF22まで絞って撮影したものです。 ギザギザと綺麗な光芒が出ています。 好みもありますが、個人的には結構好きです。
SIGMA 14mm F1.8 DG HSM ARTと最後まで悩んだ
今回、SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ARTを購入するにあたっては、単焦点レンズであるSIGMA 14mm F1.8 DG HSM ARTと悩みました。
F1.8という明るさの恩恵は素晴らしいと思います。実際、F2.8を使っていると「もう少しだけ明るければ」、と思う場面もあります。
それでもSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ARTを選ぶ決め手となった理由は下記の通り。
・星空撮影以外でも積極的に使いたい
・ズームリングによる微調整
星空撮影以外の風景撮影などでも、積極的に使っていけそうということと、やはり焦点距離14-24mmという点ですね。SAMYANG 14mm F2.8を使用していた時は、14mmでは撮影が苦しい、もう一歩画角を調整したい!と思う撮影現場もありましたので・・・。
※と言いながら後日SIGMA 14mm F1.8 DG HSM ARTも購入しました。こちらもかなり良いレンズです。
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SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ARTで撮影した写真を紹介
この写真は150mm角フィルター(光害カットフィルター、ハーフNDフィルター)をナナメに装着して撮影。角フィルターをナナメに装着することで14mmではケラレが発生するため、焦点距離18mmに調整した上で撮影。
ちなみに、SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ARTに使用している角型フィルターホルダーの記事は下記に纏めています。
→KANI 角型フィルターホルダーとNISIハーフND NiSi SNGND(32)を星景写真に使ってみた
何でもない様な道端に車とをめて撮影。淡い冬の天の川もばっちり写りました。
前景の鳥居と天の川をバランス良く収めようと焦点距離19mmで撮影しました。こういう細かい微調整が出来るのもズームレンズの良さです。
まとめ
今後とも星空撮影には頻繁に使用していくレンズです。もっと早く購入しておけば良かったなぁと、正直思っています。これからも、末永く使っていくことになりそうです。
また、SIGMA 14mm F1.8 DG HSM ARTも後から購入しました。今回紹介したレンズとよく比較されるレンズであります。どちらを買っても損はないと思いますし、私は両方所有していて、どちらも使います。ただ、私の使用用途(星空撮影)では使用頻度が多いのは圧倒的にSIGMA 14mm F1.8 DG HSM ARTです。
理由は下記4点。
・星空撮影では7割以上は焦点距離14mmで撮影している
・F2.8より明るく撮影できる(ただしコマ収差は出る)
・F2.8まで絞れば、14-24mmの開放F2.8とコマ収差は同等、しかし周辺減光が少ない
・星空を動画撮影するならば、F2.8では暗すぎる※
※星空の動画撮影に関する記事は下記をご覧ください。
参考記事:星空動画、始めました(Sony a7SⅢ)【星景動画】
コマ収差は出るものの開放F1.8で撮影すると、その明るさに衝撃を受けます。14mmでの星空撮影が多いなら、SIGMA 14mm F1.8 DG HSM ARTも良いと思います。
まぁ、両方メリットデメリットがあるので、どちらかを選ぶとなるとなかなか難しい選択だとは思いますが・・・。
参考記事:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM ARTを星空撮影に使用して思う事【レビュー】
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