普段から星空を観測したり、天の川を撮影している人ならば、何となく感覚で天の川の位置が分かると思いますが、人目で分かる様な早見表を作ってみました。
関西付近のデータを基に作成しているため、地域によって数十分のズレが生じます。参考程度にご覧ください。
ちなみに、夏の天の川に限定しています。
2023年の撮影候補日を纏めています
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夏の天の川の早見表
縦軸が18時~翌朝6時までの時間で、
横軸が1月~12月までの日付となっています。
上下にある波線グラフは、上側が日の入から1時間半後で、
下側の波線が日の出の1時間半前になります。
(完全に日の出、日の入の太陽光の影響がない時間を1時間半前後と仮定しています)※国立天文台HPの2018年の奈良の日の入、日の出データを元に作成
そして、①~⑤のカラフルな線は、特定の位置にある天の川の見え方ですが、これから写真を付けて説明しますが、ざっとこんな感じです。
①水平線に浮かぶ天の川
②南東の空に立ち登る天の川
③ほぼ南中している天の川
④南西の空に傾く天の川
⑤西の空に傾く天の川(東の空には冬の天の川)
※星座早見表の関西付近のデータをもとに作成。地域によっては数十分のズレがあるかもしれません。
①水平線に浮かぶ天の川
緑色の線(①)の時間帯は、上記の様にちょうど水平線の上に浮かぶ天の川を撮影する事が出来ます。この位置ですと、肉眼で見る事は厳しいです。
この写真を撮影したのは 2月2日の午前5時頃ですが、早見表を見れば6月前半の21時頃でも、ほぼ同じ位置に天の川がある、という事です。
下記は1月中旬に撮影した天の川です。夜空が明るくなるギリギリの時間帯ですが、薄っすらと山の上に横たわっているのが見えます。
※1月の天の川の撮影記録はこちら
参考記事:【2020年】三重県で撮影した1月の夏の天の川
参考記事:【2021年】奈良県で撮影した1月の夏の天の川
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②南東の空に立ち登る天の川
オレンジ色の線(②)では、南東の空に天の川が見えます。この程度まで天の川が昇ってくると、肉眼でも見えています。
③南中している天の川
赤色の線(③)では、下記の写真のような、ほぼ南中した天の川が見えます。天の川が一番綺麗に見える時間ではないでしょうか。ちょうど頭上付近に夏の大三角があり、肉眼でも見えやすいです。
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④南西の空に傾く天の川
ピンク色の線(④)では南西の空に傾いていく天の川が見えます。少し傾いてはいますが、暗い所ですと肉眼では見えています。
⑤西の空に傾く天の川(東の空には冬の天の川)
青色の線(⑤)では、下記の様な星空が見れます。
夏の大三角も地平線に沈んで行きます。
肉眼で見るには、相当暗い場所でないと見えないと思います。
また、⑤のライン上では、反対側の東の空からオリオン座が昇ってきて、淡い冬の天の川も見え、これからどんどん立ち登ってくるでしょう。(今回の早見表では冬の天の川については割愛します)
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天の川を肉眼で見る場合は②、③がおすすめ
①⑤あたりは、カメラには映りますが、肉眼で見るのは難しいです。
肉眼で見に行く場合は、場所にも寄りますが②③付近の時間帯を見に行くのが良く、特に③の南中時は比較的肉眼でもよく見えます。
(ちなみに、⑤の写真を撮った時は肉眼で見えていましたが、場所によっては見え辛くなります)
また、月が出ていると星空や天の川は綺麗に見えません。
月の出入り、天候等を調べてから、星空の綺麗な場所に、天の川を見に行きましょう。
星座早見盤やアプリでさらに正確に
天の川や星座の位置を正確に調べるならば、アプリや星座盤がオススメです。
ちなみに、私は「Starwalk2」を使っていますが、その他にも便利なアプリはあるようです。
アプリがあれば星座盤は要らないか・・・という感じですが、私の場合、アプリより星座早見盤をクルクル回して撮影計画を立てる方が多いです。シンプルで見やすいですし。
まとめ
今回の早見表では、夏の天の川を限定して作成しました。
(④、⑤を夏の天の川と言って良いのかは分かりませんが・・・)
奈良県中心のデータを用いて作成したため、地域によっては数十分の誤差が出るかもしれませんので、参考程度にご覧ください。
2023年の撮影候補日を纏めています
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