綺麗な星空で天の川を見る方法(月の出入、天気の調べ方、場所の選び方等)

綺麗な星空で天の川を見る方法(月の出入、天気の調べ方、場所の選び方等)

綺麗な星空で天の川を見る方法を記載していきます。

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空が暗くなる時間の調べ方と時間の目安

空が暗くなる時間、明るくなる時間は下記を目安に。

空が暗くなる時間(日没後):日の入の1時間半後
空が明るくなり始める時間(夜明け前):日の出の1時間半前

また、町明かりが消灯する影響もあってか深夜1時~がより暗く綺麗に見える様に思います。

天の川が見える時間の調べ方

基本的に天の川は1年中見えますが、見える時間帯があるので調べておきます。

調べ方は星座盤が手軽です。

スマホのアプリもあります。私はよく「Star Walk2」を使用しています。日、時間を指定するとその時に見える星空、星座、天の川をシミュレーションできます。無料のアプリです。

星座盤もあると割と便利。たまに使ってます。

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天の川の探し方

実際に肉眼で見る天の川は写真で見るよりも薄っすらしており、雲の様に見えます。双眼鏡や望遠鏡が無くても、肉眼で見えます。暗闇に目を慣らすと良く見えるようになるので、スマホやライトなど明るい光を見ずに星空を眺めてみましょう。

「写真でバッチリ撮影された天の川」を想像していると、少し拍子抜けするかもしれません。しかし夜空に広がる天の川を肉眼で見ると、そのスケール感に感動すると思います。

肉眼で見た印象で仕上げた映像です。実際はもう少し淡いかも知れませんが。

探し方としては、まず「夏の大三角」「冬の大三角」を探すと分かり易いかも知れません。
三角の間を天の川が流れています。

夏の大三角。

夏の大三角

冬の大三角。有名なオリオン座の赤い星「ベテルギウス」を目印とすれば、見つけやすいですね。ただし、冬の天の川は非常に淡いので、相当暗い場所でないと見る事が出来ません。

冬の大三角

こちらは全天写真です。天の川が見える夜空を360度見渡す事出来ます。実際どんな感じで見えるかイメージしやすいと思います。(下記の「Click to play」をクリックすれば閲覧可能です。)

夏の天の川

玉置神社 – Spherical Image – RICOH THETA

冬の天の川

大台ヶ原駐車場 – Spherical Image – RICOH THETA

月の出入り、月齢に注意

満月の数日前後は、月が出ているとほとんど星や天の川も見えません。(満月の日に「星空観測に来ました」という方に出会う事もたまにあります・・・)

新月の前後3日(月齢27,28,29,0、1,2,3)は月明かりの影響はほとんど無いので、星空観測には最適です。

月の出入り、月齢は国立天文台 各地のこよみにて地域別に調べる事が出来ます。

ちなみに、満月がどれほど明るいか、というとこんな感じ。

満月 星空

この写真は奈良県/三重県の県境、大台ヶ原山の山頂付近の深夜2時頃に撮影したものです。普段は天の川も濃く見える素晴らしい場所。

しかし、月齢12なので満月の3日前ですが、それでも天の川はもちろん、星もほんの少ししか見えません。ライトが無くても歩ける程の明るさです。

※満月の夜はまた違った楽しさがあります。
参考記事:満月の大台ケ原は幻想的だった(正木峠・日出ヶ岳)【動画あり】

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夜空の暗い場所の探し方

明かりの影響を受けている場所では、天の川を肉眼で見る事が出来ない可能性があります。

有名な星空観測スポットで観測するのが良いと思います。(真っ暗な場所で星を見るのは結構怖いし、危険。有名なスポットは人が集まりやすくオススメ)

参考記事:一人での天体観測・星空撮影は恐怖との戦い。その対策は?

昔から有名な星空観測スポットでも都市開発の影響等で星空や天の川が見えづらくなっている可能性があります。また綺麗な星空が写っている写真があったとしても、その写真は過剰な編集をしている場合もあります。

直近の夜空の暗さを確認できる光害マップ(LightPollution Map)というサイトがありますので、観測地を事前に確認しておくと良いかも知れません。だいたいValue 0.2程度の暗さであれば、十分綺麗な星空で天の川も見えると思います。(あくまで数値は目安。周囲の町明かり、街灯の有無によっても変わってきます)

また、「夏の天の川」なら0.6くらいでも薄っすら見えますが、これもあくまで個人的な目安です。

事前にグーグルマップのストリートビューで現地の様子を調べておくのも良いです。周囲に電灯等や高い建物、山などがないか、等)

当日の天気(雲)の調べ方

晴れている日、時間、場所で観測しましょう。GPV気象予報で雲の動きを予測すると良いと思います。当日になると精度も高くなります。ただし、ハズレることもありますので、他のサイトも併用しながら予測すると良いかも知れません。WINDYもよく使います。

PM2.5、黄砂に注意

PM2.5や黄砂にも注意が必要です。あまりに黄砂が酷いと星空も綺麗に見えなくなります。こちらも調べる事が出来ます。

気象庁 黄砂情報
日本気象協会 PM2.5分布予想

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マナーを守りましょう

近隣住民の方に迷惑なるため、騒いだりせず、またゴミは持ち帰りましょう。マナー違反によって、立入禁止になるケースを何度か見てきました。

星空が見れる事への感謝の気持ちを忘れず、常識的な行動をとりましょう。

最後に

まとめておきます。

・空が暗くなる、明るくなる時間(日の入の1時間半後、日の出の1時間半前が目安)
・天の川の見える時間(スマホアプリ、星座板の活用)
・月の出入、月齢に注意(新月の前後3日や、月の出前、入後がおすすめ)
・観測する場所の夜空は暗いか?(有名観測スポットがおすすめ。有名でも明るい場所もあるため、光害マップ(LightPollution Map)で調べるのも手)
・天気や雲の量を調べる(GPV気象予報
・マナーを守る

その場所で星空を見させてもらっている感謝を忘れず、安全第一で、皆が気持ちよく天体観測出来る様に常識的な行動をとりましょう。