美しい星景写真を見て「ああ、幻想的だな」「こんな所で自分も星を見てみたい!」と思う方も居るでしょう。
私もそうでした。
そして星景写真に憧れ、居ても立っても居られなくなった私は一人、暗い山道を車で走ります。
そして、目的地に到着しました。
頭上には満天の星が広がっているはず。きっとロマンチックな世界が、あの美しい星景写真の世界が広がっている!
車のヘッドライトを消します。辺りは暗闇に包まれます。
そして気付きました。
「なにこれめっちゃ怖い」
想像力が逞しい人なら事前に気づくのでしょうが、「綺麗な星空が見える」という憧れやイメージが先行し過ぎて、まだ一人での天体観測や星空の撮影を経験したことのない方には意外と「怖い」という事が見落とされている様な気がします。
普通に考えて夜中に人気のない所に行くって、慣れていないとめちゃくちゃ怖いです。まぁ、怖いと感じない人も居るかも知れません。
この記事では筆者が感じた天体観測や星空撮影で感じる「怖い」と、その対策を書いていきたいと思います。
※ちなみに筆者はホラー映画が見れない程のかなりの怖がりです
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星景写真の撮影現場の現実
まず、星景写真といえばこんな写真です。
しかし、現実に肉眼で見えている世界を写真で再現すると、こんなもんです。
ライトが無いと歩けない程ですし、星空も、こんな感じでしか見えません。天の川も雲が浮いている?程度です。(しかし、実際肉眼で見える天の川は写真とは違い雄大で迫力たっぷりです!)
何故、写真ではこんなに明るくなるのかというと、カメラを高感度設定にし長時間露光で撮影しているからなんですね。
なので、僅かな光をたくさん集めることで、人間が見えている以上に明るく写真に写すことが出来るのです。
星景写真の撮影に付きまとう色々な恐怖
何故、夜の撮影は怖いのでしょうか。
単純に暗いっていうのはありますが、一旦それは置いておいて、私が感じた「怖い」をロケーション別に書き出してみます。
海の「怖い」
星空の観測、撮影に海辺に訪れる事もあるでしょう。
そんな海で感じる「怖い」は以下の通り。
・波の轟音(迫ってくる恐怖)
・岩場に入り込んだ海水がゴポゴポいう音(不規則で怖い)
・停泊している船が軋む音(単純に不気味)
・打ち寄せる波の強弱(急に大きいのが来るのではないか)
・満ち潮で少しずつ迫ってくる海水
・水辺という恐怖
特に、波の音は不規則で聞き続けていると人の声に聞こえてきます。
波の音は、昼間だとそんなに怖くないのに、夜は得体の知れない怖さがあります。
なんか波に飲まれてしまいそうな・・・。
山の「怖い」
人里の離れた標高の高い山に行けば、綺麗な星空が期待できます。
そんな山で感じる「怖い」はこちら
・草木が揺れる音
・急に鹿などの動物が現れる
・鹿などの動物が鳴きだす
・鹿などの動物が目を光らしてこちらを見てくる
・熊・猪が出るのではないかという恐怖
山はどちらかというと動物的な怖さが多いですね。
暗闇にライトを向けると、鹿の目が沢山光っている時があります。あと、甲高い女性の悲鳴のような鹿の鳴き声も・・・。初めて聴くと事件か?!とパニックになるかもしれないので事前にYouTube等で聞いておくと良いです。
※こちらの動画は夜の曽爾高原の展望広場を目指して歩く動画です。曽爾高原はそんなに怖くないですが、初めてで一人だと割と怖いです。何となく雰囲気は分かるかと思います。
熊や猪も警戒が必要です。
どちらも車に乗っている時なら遭遇した事がありますが生身で遭遇していたら・・・想像するだけで怖いですね。
※夜に山を登るのは危険です。しっかりと準備をしましょう。またクマが出没する地域では、クマ避けの鈴、撃退スプレーを携帯などしっかりと対策しましょう。
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星空撮影や天体観測の「怖い」への対策は?
というわけで、星空撮影や天体観測で感じる「恐怖」を紹介しました。
別に「怖くない」って人は良いかもしれませんが、私の様に怖がりの人はどうしたら良いのでしょう?
対策を書いて行きます。
慣れない内は一人での撮影を避ける
これが一番ベストです。友達などを誘って複数人で行くのが良いでしょう。
しかし、どうしても一人で行かねばならない場合もあります。そういう場合は、有名な星空スポットに行くと良いでしょう。週末の夜なら割と人が居たりするのではないでしょうか?撮影現場で、他の撮影者が近くにいるだけで、安心感が全然違います。
明かりがあると安心する
恐怖を紛らわすには、やはり明かりです。人間は暗闇に恐怖するようでライトを消した途端に恐怖心がこみ上げてきます。とはいえ、ライト付けっぱなしで撮影すると自分の写真にも明かりが写るし、近くに撮影者が居たら迷惑になります。なので、慣れない内は真っ暗な場所より街灯などが見えるような場所を選ぶのも手ですね。近くに街灯があっても、星空は案外綺麗に見えたりするものです。
音楽を聴く
怖さを紛らわすために音楽を聴く人も居るようです。が、私はしません。
何故かというと、周囲に危険が迫っていても気付けない可能性があるからです。
そっちの方が恐怖体験になりそうなので、私は絶対音楽は聴きません。頭の中で歌ってます。以前、真夜中の山奥で声に出して歌ってる人が居ましたが、ちょっと別の意味で怖かったです。
徐々に慣れてくる
そんなことを繰り返していると、きっと慣れてきます。
ホラー映画が見れない程の怖がりな私でも、かなり慣れてきました。最初は震え上がっていた場所も大丈夫ですし初めての場所でも結構ガツガツ踏み込めるようになりました。心霊スポットでも撮影します(後日判明しただけですが・・・分かってたなら行きません汗)
とはいえ無理は禁物ですし怖くなくても一人は危険です。もしもの時に助けてくれる人が居なければ・・・?
出来るだけ、複数人で行動をオススメしたいです。
怖くても、撮影したい星空の魅力
星空の魅力にとりつかれてしまうと恐怖心は二の次で撮影に出かけてしまうのです。そして、現地について怖すぎて後悔しても星空と天の川を眺めて興奮し、撮影した写真を見て大満足するのです。
星空の魅力は、凄いなぁと思うのです。
幻想的な星空・星景写真の撮影は色々な恐怖があります。慣れもありますし、そもそも最初から恐怖を感じていない人も居るかもしれませんが。
ただ、忘れてはいけない事があります。
常識的に考えて異常な時間にカメラを持って海沿いに立ったり、山に登ったりするのは他人からしたら怖いです。
“自分自身が誰かに恐怖を与えている”かも知れないと言うことを、常に心に留めておきたいものです。
わたしも奈良や和歌山に一人で星を撮りに行く事が多いのでとても参考になりますし、
怖い気持ちも同じです。同じ気持ちで撮っている方がいるだけでもとても心強いです。
これからも更新楽しみしています。
memeさん
コメントありがとうございます!やっぱり、一人での撮影は怖いですよねぇ。私は怖がりだから「自分だけなのかな?」と思っていたら、殆どの人が怖いようです(笑)
慣れては来ますが、夜は色々な危険がありますので、注意しながら撮影を楽しみたいですね。今後ともよろしくお願いします!