レンズの結露による曇り防止に。レンズヒーターの必要性

レンズの結露による曇り防止に。レンズヒーターの必要性

星空の撮影行こうと思って、カメラもレンズも買ったけどレンズヒーターって必要なの?って、思うかもしれません。この記事ではレンズヒーターの必要性について書きます。

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レンズの結露による曇りの影響

星景写真を撮っていると、急に写真の写りが悪くなる時があります。

うっすらとモヤが掛かったような映りに・・・原因はレンズの結露


「あれ、なんでだろう?」


カメラの調子がおかしくなったのかと、最初焦りますが大抵はレンズの曇りが原因です。こうなってしまうと、何度拭き取っても曇りが発生してしまい、撮影続行が難しくなります・・・。せっかく撮影に来たのに、撮影できないのでは意味がありません。

こうならない為にも、レンズヒーターは必要です。

レンズの結露の原因

レンズの結露は温度差により発生します。冬の窓に結露が生じるのと同じです。特に、星空の撮影は寒暖差が激しい状況下ですので、真冬でなくても結露が発生しやすいと言えます。

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結露によるカメラ・レンズへの影響

結露が発生すると、カメラ内部へも細かな水滴が発生し、カメラ本体の故障にもつながります。また、レンズ内にカビの発生の原因となります。

折角購入した高いレンズ・・・そんなことで故障してしまうとか絶対イヤですよね。

油断大敵、夜は大丈夫でも朝の冷え込みで一気に曇る

レンズの結露は急にやってきます。

「撮影してるけど、全然結露が発生しないから、レンズヒーターいらないかな?」

と思っていると、急に結露が出始め、曇り出します。

レンズ面をブロワーで拭いてから、ウェスなどで結露を拭きとっても、またすぐに結露が発生し、イタチごっこのようになります。


そこからレンズヒーターを使っても温まり、除去するには少し時間がかかりますので、折角の撮影機会を逃してしまいます。

予め装着しておくことが良いと思います。
曇ってからでは、撮影機会を逃してしまいます。

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オススメのレンズヒーターは?

値段もピンキリで、数万円から数千円のレンズヒーターまであります。

高いレンズヒーターの方が耐久性などの面で優れているのでしょうが、安いものでもしっかりと曇りを除去してくれます。

私が使っているレンズヒーターとバッテリー(13000mAh)はこちらです。
ちなみに、このモバイルバッテリーはレンズヒーター専用ではなく、スマホの充電にも使える汎用タイプですので、いざという時は、レンズヒーターを使いながらスマホの充電もできます。USBの差込口も二つありますしね。

レンズヒーターとバッテリー


値段もお手頃なものですが、今まで使っていて、特段不便は感じませんし、不具合も今のところありません。

帯が細いので、色々な形状のレンズに使いやすいのも利点です。

ソフト・保護フィルターを付けていると、結露を除去し辛い

レンズの前面にソフトフィルターや保護フィルターを付けていると、ヒーターの種類によっては熱が伝わり辛く、結露を除去できない場合があります。

その場合はフィルターを外してみると良いかもしれません。

※レンズの後ろにフィルターを取り付けたり、センサー前に取り付けるクリップタイプのソフトフィルターはこういった心配がないため、重宝しています。

参考記事:クリップタイプ ソフトフィルターLee No.1の作例【レビュー】(よしみカメラ プロデュース)

また、高温に設定できるレンズヒーターを使用してフィルターの結露ごと除去するという手もあります。

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バッテリーはどのくらい持つのか?

私が使っているのは13000mAのモバイルバッテリーです。

一方、レンズヒーターの商品説明ではモバイルバッテリー10000mAhで 6~10時間と説明されています。なので、13000mAhであればもう少し余裕があるはずです。私自身、夜到着し、朝方まで連続で使いますが余裕で電池は持ちます。

レンズヒーターは太いタイプより細いタイプが良い?

レンズヒーターの中には、ヒーター部分の帯が太いタイプと細いタイプがあります。

レンズを覆う面積が増えるので太い帯の方がいいかな?と思い、最初、このタイプを買いましたが、レンズの形状によっては上手く装着できなかったり、ピントリングが使えなくなります。

太い帯でもピッタリと装着できるレンズなら問題ないと思いますが、帯の細いタイプの方がレンズ形状問わず使いやすい為、そこまで過酷な撮影場所に行くワケではないならば、細いタイプが使いやすいと、私は思います。

バッテリーは三脚にぶら下げると便利!

使用中、ヒーターの帯はレンズに巻き付けているとして、バッテリーはどこにやればいいのでしょうか?まさかずっと手に持っている訳にはいきませんよね。

私は巾着袋を用意し、バッテリーを入れて巾着を三脚の突起部分などに引っかけています。

風が強い日は強風で煽られブレの原因となってしまいますが、その場合はマスキングテープ等で三脚の脚に固定しています。

レンズを買った際に付属していた巾着を流用。

巾着ににヒーターも一緒に入れておけば、収納・持ち運びにも便利です。

以上、大切なカメラレンズを守るため、撮影機会を逃さない為にも、ほんの少し面倒ですが、キッチリとレンズヒーターで結露対策をしましょう。結露してからでは、絶対後悔します。

シリコンブロワーも。曇った時にプシュプシュすれば結露が一時的に収まります。