2023年 ペルセウス座流星群の撮影記録

2023年、もっとも楽しみにしていた流星群「ペルセウス座流星群」も極大を過ぎてしまいました。動画を作る事に専念していてブログの更新が間に合わなかったので、ここでまとめて撮影記録を綴ります。

ちなみに、2023年のペルセウス座流星群の極大は13日17時頃。13-14日にかけてが見頃とされていました。

スポンサードサーチ

ペルセウス座流星群の撮影記録

8月5日(極大1週間前)

ペルセウス座流星群狙いでの撮影は8月5日(極大1週間前)から始めました。20:30~23:30の3時間撮影、カメラ2台で44個の流れ星。1時間1台あたり7個程度。見ている感じもほとんど流れてないなぁという印象でした。ちなみに、夜空は薄っすら天の川が見える程度の場所です。見る人が見ればわかる、奈良県のとある有名地ですが、駐車場は6割埋まる程度に人は来ていました。(上の広い駐車場はかなり余裕ありましたが)

詳しくはこちらの記事をご参考ください。

参考記事:【2023】ペルセウス座流星群 極大1週間前の様子(8/5)

8月10-11日(極大2日前)

23:30-2:00の2時間半、カメラ2台で70個近いの流れ星。1時間1台あたり14個程度。一週間前に比べると倍以上に増えています。天の川が薄っすら見える程度の場所だったのが影響してか、肉眼で見ている感じではそこまで流れている様には見えませんでした。

もうこの時期になると、有名所は人が多いと予想したため、人知れない場所で撮影。2組来ただけで、静かな夜を過ごせました。上述していますが天の川がほんの薄っすらと見える程度の場所なので、撮影スポットでも何でもない場所です。

8月11-12日(極大2日前)

20:30-0:30の4時間、カメラ2台で70個近いの流れ星。1時間1台あたり9個程度。以外な結果に。天の川が怖いほど濃く見える和歌山県南部の海岸。肉眼では結構飛んでいて楽しめました。

2023 ペルセウス座流星群

火球もカメラに収める事が出来ました

2023 ペルセウス座流星群 火球

今回、必ず「海辺で撮影しよう」と考えていました。SIGMA 14mm F1.4 DG DN Artを手に入れたことで海と星空を広く撮影出来ると考えた為。自分で言うのもなんですが、思い描いていた以上の素晴らしい映像が撮影出来たので、是非見て欲しいです

沢山の人が居るんだろうな、と予想していたのですが、ほとんど人が居ませんでした。一人貸し切りの様な状態で海と星空を満喫。

8月12-13日(極大前日)

極大前日ですが、こちらが最後の撮影。

2023 perseids meteor shower

20:30-4:00の7時間半、カメラ2台で100個近いの流れ星。1時間1台あたり7個程度。こちらは10-11日撮影と同じ場所で天の川が薄っすら見える程度の場所ですが、それにしても少ない。実際に見ていた感じも、ほとんど流れていない印象。流石に夜明け前にはちらほら見えていましたが、それでも少ないですね。過去、前日なら1~3分にひとつは見える印象でしたが・・・場所が悪かったですかね。

ただ、思い描いていた映像(サムネの様な)が撮影出来たので、良かった。

2023年ペルセウス座流星群を振り返って

撮影機材について

SONY α7SIII + SIGMA 14mm F1.4 DG DN Art
SONY α7SII + SIGMA 20mm F1.4 DG DN Art

この2セットだけで、4日間の撮影を行いました。過去の流星群の撮影では状況に応じてレンズを変えたりしていましが、今回は本当にこのセットだけ。SIGMA 14mm F1.4 DG DN Art、SIGMA 20mm F1.4 DG DN Artは流星群撮影に最高のレンズだなぁと実感。

参考記事:SIGMA 20mm F1.4 DG DN Artを星空撮影に使っていて思うこと(レビュー)

参考記事:SIGMA 14mm F1.4 DG DN Artを星空撮影に使用してみた感想(レビュー)

しかし、流星群撮影をしていて毎度痛感するのはSONY α7SIIの画質の悪さとカラーグレーディングの難しさ。SONY α7SIIIが良すぎるというのもありますが。

今話題のSONY α7SIIIと同じセンサーで、小型軽量で安価のSONY ZV-E1が気になります。撮影された映像を見ているとSONY α7SIIIと同等の映像が撮影出来そう。ただし、欠点は「熱停止がしやすい」とのこと。調べていると24pHDなら1時間以上は回せそうなので、問題は無さそうですが、仮に熱停止した場合に復帰に掛かる時間が不明の為、ちょっと考えものです。SONY α7SⅣの噂もあったので、個人的にはもう少し待ちたい。(ちなみにSONY α7SIIIもIIも熱停止したことは一度もありません・・・IIは30分で強制的に止まりますが)

普段星空を少し撮影する程度なら、めちゃくちゃ良いですね。

撮影の振り返り

一言でいうと、充実した時間を過ごせました。

そういえば、今年はまだ撮影中に一度も蚊に刺されていません。現地にいた方から「蚊が多い、刺された!」という言葉も出ていましたが・・・やはり、スコーロンのお陰でしょうか。

参考記事:効果ある?ない?着る防虫、Foxfire・スコーロンを試してみた(レビュー)

過去は有名所で撮影する事が多かったので、ワチャワチャした中での流星群撮影でした。それはそれで賑やかで良いのですが・・・まぁ良い事ばかりではありませんよね。

今回は結果的に孤独な撮影が多くなりました。いや、やっぱり星空観賞は静かな方が良いです。自然の音を聴いて、星空を見つめる時間・・・最高の贅沢です。

私は、一番贅沢な時間の使い方は「何もしない」ことだと思っています。効率的なことを一切考えない、ただただ今その瞬間の時間を感じる・・・本当に最高の時間を過ごせたと思います。

ペルセウス流星群と海

特に、11-12日の海辺での撮影時はそれを強く感じました。一人貸し切り状態の海と星空。広い映画館で自分ひとりだけ。星空が映し出されたスクリーンを眺めている様。水平線の奥から、白くぼんやりと浮かぶ天の川の存在感、海、流星。原始の地球を見ているかのよう。こんな平和な時間がある事に感謝です。