日中での動画撮影にSTCクリップフィルターND64を試してみた(レビュー)

日中での動画撮影にSTCクリップフィルターND64を試してみた(レビュー)

カメラのセンサー前に取り付ける事が出きるSTCクリップフィルターND64を試してみたので使用感などを書いていきたいと思います。

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STCクリップフィルターND64の購入理由

日中、絞り開放付近を使った動画撮影ではNDフィルターは必須です。

写真だと高速シャッターによる撮影も可能なので開放付近でも撮影出来る場合がありますが、動画撮影の場合は自然なブレ感を表現したい為、24FPSだと大体シャッタースピード1/25-1/50あたり撮影する必要があり、開放付近ですと露出オーバーになりやすいです。

今まではレンズの前に取り付ける円形フィルターを使用していましたが、レンズを変える度に取り付け直すのも面倒ですし、そもそも出目金レンズでは円形フィルターを取り付ける事が出来ないという問題もありました

そこで、今回STCクリップフィルターND64を購入する事にしました。

STCクリップフィルターND64を開封

外箱はこんな感じ。

STC クリップフィルター ND64 レビュー

外箱を開封すると、中身はこんな感じ。

STC クリップフィルター ND64 開封

フィルターケース。たぶん、ゲームボーイのカセットのケースですよね、これ・・・。懐かしい。

STC クリップフィルター ゲームボーイ

ゲームボーイのケースを開けるとこんな感じ。

STC クリップフィルター ND64 ケース

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STCクリップフィルターND64の取り付け方

STCクリップフィルターND64の取り付け方は簡単。

・STCのロゴが入っている面を下に向ける
・フィルター上部のビスの部分辺りに付属している磁石棒を近づけ、磁石棒とフィルターをくっつける
・その状態でセンサーの前までフィルターを持っていき、下側を先にはめて、後から上段をはめる(下記写真)
・フィルターを指で押さえながら、磁石棒を外す

STC クリップフィルター 取り付け

慣れてしまえば10秒程度で出来ます。外す時は磁石棒を上部のビスあたりにくっつけて引っ張るだけ。

STCクリップフィルターND64の色味

使用しているカメラはSONY a7SⅢです。こちらはフィルターを使用せず撮影。

下記はSTCクリップフィルターND64を使用して撮影。若干緑がかった感じになりました。

STC クリップフィルター ND64 色味

絞りは一緒。シャッタースピードのみを変えて撮影。ケラレや周辺減光等はなさそうです。色味は調整すれば特に問題ないように思います。

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STCクリップフィルターND64で動画撮影してみた

STCクリップフィルターND64で動画撮影してみました。雨の日の撮影です。

主な撮影設定
F値:開放F1.4、SS1/25sec、ISO100
開放F1.4を主に使いながら、少し暗めに撮影しました。

その他、STCクリップフィルターND64を使用して撮影した動画も紹介します。下記は曇りの日の撮影でしたが、建物の下等の陰になっている所の撮影ではISO感度を上げる必要があり、少しノイズが出てしまいました。

こちらは少し晴れ間もある状況でした。

※動画はSONY a7SⅢで撮影しています。

ソニーストア

STCクリップフィルターND64を使用した感想

快晴での開放F1.4は難しい

快晴の日はシャッタースピード1/24-1/50あたりでF1.4を使うのは流石に厳しく、少し絞る必要(F2.8-4.0程度)もあります。日陰や曇天なら特に問題なくF1.4は使える印象です。

コスパ良く、手間が無くなるのは良い

クリップフィルターが一つあれば、すべてのレンズに対応出来るのでレンズ径に合わせてフィルターを買う必要もないので非常にコスパが良いです。撮影中の交換の手間もなくなるのでスムーズに撮影が出来ます。

ケラレ対策にも良い

円形フィルターを複数枚(NDとPL等)重ねると、広角レンズだとケラレが発生する場合があります。クリップフィルターを使う事でレンズ前に重ねる枚数が減るので、ケラレの心配も減りそうです。

脱落の心配は無さそう・・・ですが

撮影出掛けて使用してみましたが、一度もズレたり脱落する事はありませんでした。とはいえ、センサーの上に挟んでいるだけなので何かの衝撃でも外れてしまう可能性も考えられる為、レンズ交換等は少し慎重に行った方が良いかも知れません。

センサーを保護出来るので、レンズ交換も少し安心?

クリップフィルターを付けておけばセンサーが保護されるので安心感があります。ちなみに、レンズの保護を目的としたクリアフィルター(透明)もラインアップとしてあるようです。

磁石棒の収納に困る

取り外しに必要な磁石棒。フィルターケースにフィルターと磁石棒を一緒に収納してしまうと、フィルターとぶつかり合ってフィルターがキズだらけになるかもしれないし、磁石棒だけを別途持っていると紛失してしまいそうです。せめて、フィルターケースに一緒に収納出来る様にして欲しかったかな。(解決策は下記)

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梱包材を使ってフィルターケースを改造

上記に書いた通り、磁石棒をどのように収納するかが問題でした。そこでフィルターケースを改造しました。

改造に使用したのは梱包材のモルトプレーン。フィルターケースの外枠のです。

STC クリップフィルター 磁石棒 収納

これをケースに合うようにカットしてはめ込むだけ。カットする位置はモルトプレーンにケースを押し当てると跡がつくので、そこを目安にカッターナイフ等でカットします。また、少し厚みもあるので厚さもカットして調整します。

STC クリップフィルター 磁石棒 収納

フィルターもちょうど収まるのでケース内でガタつきがありません。磁石棒と仕切りで分かれているので、これでお互いがぶつかる事はないですね。ていうか、最初からこんな感じだと嬉しかったのですが。

まとめ

性能、使い勝手共に申し分ないという印象です。割と良い値段がしますが、これ一つで色んなレンズが使える事、手軽さを考えると高いコスパだと思います。今のところ不具合も無く、購入して良かったと思っています。あとは耐久性かな・・・弾力性のあるゴムの様なもので固定しているだけなので、これがいつまで持つか・・・。今のところは全然大丈夫そうですが。

また、私が使用しているカメラはSONY a7SⅢは割と高感度撮影に強いカメラなので薄暗い時間帯(曇りや夕暮れなど)もこれを付けたまま撮影することも・・・まぁ、若干ノイズが出る事もあるのでキチンと撮影したい時は外しますけど。今回購入したのはND64ですが、他にもND32、ND16等もラインアップされています。

NDフィルターではありませんが、センサー保護を目的としたクリアタイプもあります。

SONY以外にもCANON等の他のメーカーのカメラにも対応したクリップフィルターもあります。

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