アルカスイスのL字プレートを導入しました。
MENGSという中国メーカーの製品でしたが、精度が良くて使いやすく、撮影現場でもかなり楽になったので紹介したいと思います。
ちなみに使用しているカメラはCANON EOS5DmarkⅣであり、MENGSから専用のL字プレートが発売されていました。
※今回導入したものはこちら
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アルカスイスプレート、クランプの導入の理由
縦構図でカメラが動く
最初、クイックシューにカメラを付けて、三脚に固定するタイプを使っていました。
通常の横構図だとそんなに問題ないのですが、縦構図となると、重たい機材を乗せているとカメラが動いてしまうんですね・・・。もちろん、強く締め込めば問題ないのですが、それがかなり力いっぱい締め込む必要があり、指が痛いし疲れる・・・これらを解消したいと思いました。
あと、縦構図にすると、下記図の様にカメラを倒す必要があります。こうなると、重心バランスが悪くなり、三脚の安定性が損なわれるばかりか、横構図で作った構図からかなりズレてしまいます。もとの構図に戻すために三脚を少し動かして・・・という微調整が必要になり、面倒なんですよね。
L字プレートですと、雲台を倒すことなく、そのままで縦構図に出来るのが利点です。
セッティング時間の短縮
上記の理由もあり、最近はクイックシューではないタイプの雲台を使用していました。こちらは締め込みがしやすく、なかなかカメラが動く事が無かったからです。
しかし、三脚に乗せる度にネジをカメラにねじ込む必要があったので、セッティングに時間をとられました。また、撤収する時も同じく、手間がかかります。
三脚撮影と手持ち撮影を瞬時に切り替える事が出来ないのも不便でした。
しっかりと三脚に固定して撮影するには仕方がないか・・・と諦めてはいましたが、やはりストレスに感じます。なので、少しでもスピーディーにしたいと思いました。
ちょっとした小話ですが、以前夜中に三脚を立てて独りで真夜中の星空を撮影していますと、何者かが足音を立てて凄い勢いでこちらに迫ってくるという出来事がありました。真夜中の人気のない場所でしたし、突然の事でしたので当然驚きました。慌ててライトを照らしても既に足音は止み、気配はなく…「これはただ事ではない!」と思い、悪い事が起こる前にさっさと撤収しようとしたのですが、三脚からカメラを下すのに時間がかかってしまいました(苦笑) 滅多にない事ですが、緊急事態の時に素早く行動出来た方がいいなぁと思いました。(ちなみに、その後は何事もなく撤収、足音の正体は結局分かりませんが・・・) |
MENGSを選んだ理由
じつは、以前アルカスイスを使っていた時期がありました。
それは、物凄い安いキットで、プレートをクランプに固定するのも凄く手間がかかるような代物で、正直使い物にならないものでした。
「こんなに手間がかかるなら、アルカスイス必要無くない?」
という印象を持ってしまったんですね。
もちろん、安物で粗悪品だから使いづらいという認識はありましたが、それのせいでアルカスイスに対して良いイメージがなかったので、今まで導入を見送っていました。
そして、今回は別にそこまで高級なモノではない、お手頃な値段で購入する事が出来るMENGSというメーカーのプレート、クランプを選定しました。
なぜ、MENGSを選定したのかというと、口コミが割と良かったからです。低価格帯の他メーカーではネガティブな事が書かれているメーカーもありましたが、MENGSに関しては良い評価が多かったので、安心して使えるかな、と思ったのが選定理由です。
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5D4に取り付けてみた
さっそく5D4に取り付けてみた。取り付けはコインや六角レンチを使う必要がありますが、六角レンチは付属するのでそちらを使用すれば問題ありません。
取り付けた感じは、流石5D4専用ということもあり、しっかりとフィットしている印象です。
こちらは裏面です。プレート両端についているネジは、クランプが緩んだ際に滑り落ちるのを防ぐネジです。サイドには片方しかネジがついていないので注意。
また、バッテリーの取り出しもプレートが干渉しないので、問題なく行えます。
カメラサイドのカバー類も、全て開く事が出来ましたが、少し窮屈な感じもあり。
雲台にクランプを設置
雲台にクランプを設置してみました。クランプ本体のネジ穴は3/8ですが、1/4へ変換するアダプターが付属しています。
また、雲台の種類にもよりますが、私の場合、雲台とクランプ本体の取り付けを強く締め込み過ぎると、クランプが開かなくなるため、強く締め過ぎない必要があります。
とはいえ、そこまで緩くするワケではないので使用上での支障は少なそう。もし不安ならばカメラ装着後に締め込めば問題ないと思います。
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カメラを装着
そして、カメラを装着してみます。これがなかなか、サクっと気持ちよく、ガッチリと固定出来ます。
縦構図部もバッチリですね。これで、構図がズレたり、重みでカメラが動いたりする事が無くなりそうです。
さて、クランプでプレートを挟むにはグリグリとネジを回す必要があります。このネジはどれくらい締め込む必要があるのでしょうか。
実はここが一番の不安要素でした。先述しましたが、当初、安いクランプを使っていて、ここの締め込みに、かなり力が必要でしたので・・・。
しかし、MENGSのクランプはかなりスムーズで、下記写真の様に、3/4回転程度回すだけで、装着・脱着が出来ました。
感覚的には、キュッ、キュッっと二回ほど指先で回すだけで装着・脱着が出来ます。締め込みも、ギュゥウっと力いっぱい締め込むのではなく、クッとするだけなので、余計な力が必要ありませんでした。暫く使っていますが、緩む様子も無さそうです。ですが、三脚を持って移動する際等は、過信せずカメラを外した方が良さそうですね。
まとめ
今回のアルカスイスL字プレートとクランプを導入したことにより、三脚のセッティングかなり早くなりました。
また縦構図は構図がズレたり、重心のバランスが悪くなったり、雲台とカメラの取り付け部分が、重みで動いてしまったりとネガティブな要素が多かったですが、これらを解決できて大満足です。
今回購入したものはMENGSというメーカーの製品でしたが、値段もそこまで高くはなく、口コミもよく、実際に使ってみても精度の高さを感じる事が出来て良いメーカーだな、と感じました。
こんなことならもっと早く導入しておけば良かった!と思いました・・・汗
これで、三脚を使っての撮影が楽しくなりますね!どんどん活用していきたいと思います!
カメラとL字プレートを装着するには、付属の六角レンチで行う事が出来ますが、なかなか小さくて扱いづらいです。コインドライバーがあればサっと力強く締め込む事が出来るので便利です。
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