今回、光害カットフィルターとハーフNDフィルターを利用して夜景と星空を撮影しましたので、その効果などを紹介したいと思います。
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今回、撮影に使用するフィルター
ハーフNDフィルター NiSi Soft nano GND(32)
今回使用したのはNiSi Soft nano GND(32)。
NDフィルターというのは、サングラスのようなものでレンズを通る光の量を調整するフィルターです。
ハーフNDは半分だけが暗く、残り半分は通常通りの明るさで撮影出来るというものです。
ND32というと5段分の減光になり、かなり暗いですが夜景と星空の明るさのバランスを考えればこのくらいの差で良い具合になる事が多いです。
また、このフィルターはグラーデーションになっており、暗い部分から少しずつ明るくなるようになっています。そのお陰で、フィルターを使用しての撮影時に不自然な極端な明暗差が出ないのも特徴です。
光害カットフィルター KANI LPRF Light Pollution Reduction Filter
光害カットフィルターはこちらのKANI LPRF Light Pollution Reduction Filterです。
都市の照明、ナチリウムランプ、水銀燈の光色などの影響をカットできるフィルターです。
夜空の色かぶりを低減する効果があります。
ハーフNDフィルターと光害カットフィルターを使用して夜景と星空を撮影
それでは実際にフィルターを利用した写真を紹介します。
写真についてはJPEG撮って出し、同じ設定で撮影しています。
カメラ:CANON EOS5DmarkⅣ
レンズ:SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ART
ISO 800、ss30秒、F2.8
ソフトフィルター使用(LEE No3)
撮影場所:奈良県奈良市 若草山山頂展望台
まずはフィルター無しから。この設定だと夜景は完全に白とびしています。
次は光害カットフィルター(KANI LPRF)を利用して撮影。夜空の色かぶりも低減しています。また、光害カットフィルターを使用すると1段分くらい減光するので、全体的に暗くなっています。
次はハーフNDフィルター(NiSi Soft nano GND(32))のみを利用して撮影。これだけでもかなり良い具合に夜景の明るさを抑えて撮影できて良い感じになります。
最後はハーフNDフィルター(NiSi Soft nano GND(32))と光害カットフィルター(KANI LPRF)の二枚を使って撮影。かなり色かぶりも低減し、綺麗な夜空となりました。 この状態だとあとのRAW現像もかなり楽になりますね。
流石に二枚もフィルターを使うとかなり暗くなってしまいました。二枚使う場合は、白飛びに注意しながらもう少し明るく撮影した方がよさそうですね。
もう一例、違う写真で同じように撮影したものを紹介します。
ISO1600、ss15秒 F2.8
フィルター無し
光害カットフィルター(KANI LPRF )使用
ハーフNDフィルター(NiSi Soft nano GND(32))使用
ハーフNDフィルター(NiSi Soft nano GND(32))+ 光害カットフィルター(KANI LPRF)使用
こちらの例でも同じような結果となりました。
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まとめ
夜景と星空を撮影するならば、かなり使えるフィルターのセットではないかと思います。
夜景の規模にもより、場合によってはハーフNDフィルターを利用しなくても、光害カットフィルターだけでもいい結果になるかも知れません。
夜景と星空の撮影を検討されている方にはオススメです。
参考記事:KANI 角型フィルターホルダーとNISIハーフND NiSi SNGND(32)を星景写真に使ってみた
参考記事:KANIの光害カットフィルターLPRFを星空撮影に使用した感想【レビュー】
角型フィルターを使用するには専用のホルダーが必要になります。私が使用しているのは下記のホルダーです。星空撮影で定評のあるSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ARTに適合したものですが、SIGMA 14mm F1.8 DG HSM ARTでも使えるので重宝しています。
参考記事:KANI 角フィルターホルダー(150mm幅)のSIGMA 14-24 F2.8への装着方法
今回利用したKANI LPRF(光害カットフィルター)は丸形のフィルターも発売しているそうです。角型と比べると比較的安価ですし、ホルダーも必要ない点も良いですね。
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