K&F Concept BH-36L 自由雲台を使用したのでレビュー(操作感、保持力、固定力)

K&F Concept BH-36L 自由雲台を使用したのでレビュー(操作感、保持力、固定力)

自由雲台 K&F Concept BH-36L を購入し、実際に使ってみたので使用感を書いていきます。

6,200円(Amazon 2024年5月時点)と比較的安価ながら、コンパクトかつ、ガッチリと固定出来て、とても気に入っています。

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K&F Concept BH-36L 外観

製品サイズ:‎9 x 8 x 7 cm 350 g
ボール直径:36mm
最大耐荷重:16kg
(Amazonの詳細情報より)

K&F Concept BH-36L 外観

非常にコンパクト。しっかりとした質感。オレンジのボールもオシャレ。この画像には映っていませんが、アルカスイス対応の1/4ネジのプレートが付属。


裏面は3/8ネジ穴となっています。1/4ネジを使う場合は下記写真の様に別途カメラネジアダプターが必要。

K&F Concept BH-36L ネジ

K&F Concept BH-36L 操作感

ノブは3つで、いずれも最大まで緩めても脱落しません。

ボールのノブは力いっぱい強く締め込むと、若干脆そうな印象はありました。実際そこまで締めこまなくてもある程度保持は出来るので、問題はないかと思いますが。ノブを緩めればボールの動作は引っ掛かり等の違和感もなく軽やかに動きます。フリクションコントロールはついていない為、ノブを緩めた時にガクっとカメラが傾かない様に注意必要。

また、ノブを緩く締めて半固定状態にしてボールを動かすと途中で固定力が変わるため、均一な力でパン、チルトしたい時(動画撮影など)には向いていないと思いました。

水平の回転はノブを最大まで緩めても少し重みがあり、滑らか。急激に動いたりすることはないので、扱いやすいと思います。引っ掛かり等もなし。

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K&F Concept BH-36Lを実際に使用してみた(保持力)

以下の機材 約2,557g で、実際に使用してみました。

SONY α7SII・・・ 627g
SIGMA MC-11・・・ 125g
CANON EXTENDER EF2×III・・・ 325g
CANON EF70-200mm F2.8L IS III USM・・・ 約1,480g

K&F Concept BH-36L 天体撮影

ボールのノブは指が痛くなる程に力強く締めこまなくても、最後にクっと締めこむだけで、しっかりと保持してくれます。ひとまず天体撮影でSS42秒、焦点距離400mmで試した所、ブレは気にならず、問題ない様に思いました。

ちなみに、ポータブル赤道儀(SLIK ECH-630)につけるとこんな感じです。

K&F Concept BH-36L ポータブル赤道儀

まとめ

K&F Concept BH-36Lを買う前は、5千円台の某自由雲台を使用していました。耐荷重5kgではあったものの、上述の機材(約2.6kg)では、指が痛くなるほどノブを締め込んでも全く保持出来ず、扱い辛さ感じていました。

今回のK&F Concept BH-36Lは6,200円。1千円程度しか変わらない為、大丈夫なのか?という心配はありました。結果、値段差以上の性能はあるように思います。力いっぱい締めこまなくても、軽い力でクっと捻るだけでしっかりと固定出来き、軽くカメラを揺らしても構図が変わる様な事はありませんでした。撮影時のストレスと構図を作る時間は大幅に削減出来た様に思います。しかもコンパクトなのも良いですね。

1万円以下の自由雲台はどれも保持力が弱いものかと思っていましたが、これならばもっと早く購入しておけば良かったです。

1/4ネジを使って三脚等に固定したい場合は、別途カメラネジアダプター(3/8→1/4)もお忘れなく。

私は動画も撮影するので、ボールを使用したパンやチルトもスムーズに出来れば良いと思いましたが、K&F Concept BH-36Lはフリクションコントロールもついていないのでそれは難しそう。ちなみに、現在動画撮影も兼ねてメインで使用している自由雲台はGITZO GH3382QD。5万円近い値段の割には、色々不満点は多いですが、フリクションコンロールを使う事で動画撮影は安定して出来ます。

参考記事:GITZO(ジッツオ)の自由雲台 GH3382QD を使ってみた感想