ZTF彗星、天体観測の為、双眼鏡(Kenko Mirage 8×42)を購入しました【レビュー】

ZTF彗星、天体観測の為、双眼鏡(Kenko Mirage 8×42)を購入しました【レビュー】

ZTF彗星観測の為、双眼鏡(Kenko Mirage 8×42)を購入しましたので、使用感や見え方等を紹介します。

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天体観測用の双眼鏡の定番とは

天体観測に使用するので、明るく見える双眼鏡が必要です。

調べていると、下記の2つが定番で初心者でも扱いやすい様です。

・7×50(倍率7倍、口径50mm、ひとみ径7mm)
・8×40(倍率8倍、口径40mm、ひとみ径5mm)

7×50の方が明るく見えるのですが、現在では光害のある場所が多く、明るすぎてかえって星が見えづらい場合があり、少し暗い8×40が見やすい場合もあるとの事。

※双眼鏡の明るさは「ひとみ径」で表されます。(口径÷倍率)7~5mmで天体観測にも使用できる明かるさ。

Kenko Mirage 8×42の選定理由

カメラのレンズで考えると明るければ明るいほど良いんじゃ?と率直に思うのですが・・・。

・どちらかというと光害のある場所での観測が多い
・8×40の方が軽量で扱いやすく、安価

上記2点を踏まえ、最初の一本として8×40の双眼鏡を選ぶ事にしました。

とはいえ、種類やメーカーによって値段はピンキリ。ひとまず値段は安く、レビューも高評価の多い「Kenko Mirage 8×42」を選定。AMAZONで6,000円ほど。Kenkoといえば、カメラのレンズフィルターでお馴染みのメーカーですね。

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Kenko Mirage 8×42の外観など

Kenko Mirage 8×42の外観です。付属品は以下の通り。(双眼鏡の中心のキャップを外して付け忘れています)

kenko mirage 8×42 付属品
kenko mirage 8×42 外観

重さは650g。実際に持った感じはそこまで重さは感じず、軽量な印象。形状も握りやすい。

天体観測での使用感

天体観測でも使用してみました。

双眼鏡 使用例

実際どのくらいの範囲で見るのかというと、オリオン座の三ツ星がちょうど収まるかな?という感じには見えます。

ピントをしっかり合わせれば、中心部分はキリっとシャープな星像。ただし周辺は星が線の様に写り、大きく乱れます。ほぼ中心部分しかみないのであまり問題はない気がします。

肉眼以上の微恒星が見え、臨場感たっぷり。星がキラッキラに見えてとても綺麗。肉眼ともカメラ越しとも違う、双眼鏡ならではの良さがあります。

手振れ補正が入っていないので、少しの手振れでも見えづらさが目立ちます。また、長時間眺めていると腕が結構疲れてくる・・・じっくり眺めるなら三脚を使うのがオススメです。

三脚に装着する場合は、別途三脚取付ホルダーが必要です。

Kenko 双眼鏡アクセサリー 三脚取付ホルダー KTH-001。底部が1/4インチネジ穴になってます。

KTH-001 KENKO

双眼鏡の中心のキャップを外して取り付けます。

双眼鏡 三脚座

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参考)双眼鏡によるZTF彗星の見え方の再現

双眼鏡を購入した目的のひとつは、肉眼では見えないZTF彗星を見るため。早速見てきました。

だいたい以下の画像の様に見えました。

双眼鏡 ZTF彗星 見え方

この画像はカメラで撮影した写真で双眼鏡の視野、明るさを記憶を頼りに再現したものですので、参考程度に・・・実際、周辺の星像はもっと乱れています

ZTF彗星は画像の中心。ぼんやりと白いモヤの様に見えました。思っているより見えづらいなぁという印象。とはいえ、肉眼では全く見えないので双眼鏡の凄さを感じました。

まとめ

ZTF彗星や天体観測の為にKenko Mirage 8×42を購入しました。正直、値段が安かったので「星はシャープに見えるのか?」と心配でした。しかし、中心部分はしっかりシャープに見えて、大変満足しています。これが高級な双眼鏡だとどんな見え方がするのか・・・。

私の場合、流星群の撮影の時は手持ちのすべてのカメラを撮りっぱなしにしているので、待ち時間は星空を眺める事しか出来ません。そんな時に双眼鏡で星空を眺めて過ごすのも楽しいかなぁと思っています。

もっと倍率の小さいもの、大きいもの、明るいもの・・・そういった双眼鏡にも興味が出てきました。しばらく使ってみて、次のもう一本をどうするか考えてみようと思います。

じっくり眺めるなら三脚を使用した方が良さげです。三脚に取り付けるには下記のホルダーが必要。