2024年11月3日の日没後、紫金山・アトラス彗星(C2023/A3 Tsuchinshan-ATLAS)の撮影に成功したので記事にします。
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2024年11月3日の紫金山・アトラス彗星
撮影場所は和歌山県南部の海岸。
空が暗くなると、肉眼では確認出来ませんでしたが、双眼鏡ではかすかに見えていました。たぶん、見慣れていないと紫金山・アトラス彗星だと分からないくらいかも。
参考記事:ZTF彗星、天体観測の為、双眼鏡(Kenko Mirage 8×42)を購入しました【レビュー】
20mmの広角レンズでは、どこに写っているか分からないレベルまで暗くなってしまいました。
200mmでは、尾を引いた姿をしっかりと撮影出来ました。X(旧Twitter)でも何名かの方が報告されていますが、彗星の尾を沿う様に黒い影のようなものが見えます。
50mmで天の川と撮影。
アルタイルをいれてみました。
高度も下がってきたところで、85mmレンズで2ショット。
本来こういう目的で購入した85mmレンズですが、そもそも中望遠で星空と景色を撮影する事自体、条件が難しく使用場面が限られてしまいます。なんやかんやで、彗星撮影では明るい中望遠が役に立ちますね。2022年のレナード彗星でも役だってくれました(下の写真はレナード彗星)
参考記事:SIGMA 85mm F1.4 DG DN Artを星空撮影で使用してみた(レビュー)
動画でも撮影しました。
あとがき
紫金山・アトラス彗星はどんどん遠く、暗くなってきており、あと何回観察できるのか分かりません。カメラではまだ撮影出来ると思うので、もう少し追いかけていきたいと思います。
さて、最後に紹介した2ショットの写真について、撮影の裏側小話を。
どうしても彗星との2ショットを撮影したかったので、ずっと高度を下がるのを待っていました。
ようやく85mmで地上景色と撮影できる!というタイミングで撮影準備をしていると、近くの宿泊施設からレーザーが掃射され始めました。
天体観測では星の位置を示すためにレーザーポインターを使用されることがありますが、そんなレベルではなく、5、6カ所からランダムに掃射され続けていました。
ここは観光地、ある程度は仕方ない面はあるかも知れませんが、せっかく綺麗な星空が見える場所なのに、安易にライトアップするのは、如何なものかと思うのです。ここに限った話ではありませんが・・・。私個人の感想ですが。
こんなことなら、ここを撮影地に選ばなかったのですが・・・彗星もまもなく沈む時間だったので、移動も出来ず、仕方なくこの場所で撮影するしかありませんでした。とりあえずシャッタースピード3.2秒で100連写ほどしてレーザーが写っていないカットを採用しました。たった一枚しかありませんでしたが。この後、1時間以上はずっとこの調子だったので撮影を諦めました。本当は、もっといろいろ撮影したかったのだけど・・・。
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