動画撮影用にリグを組みました(SmallRig)

動画撮影用にリグを組みました(SmallRig)

動画撮影用にSONY α7SIIIを使用しておりますが、憧れていたリグを組んだので記事にします。

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リグを組む目的

動画を撮影するようになると、写真とは違い水平維持や手振れ等に気を遣います。水平維持、手振れを抑えたいなら三脚、電動スタビライザーなどを使えば良いのですが、使用制限がある場所では使えません。そんな場所でも出来るだけ安定して撮影出来るよう、リグを組む事にしました。

と言うわけで早速完成したものを紹介。

SmallRigトップハンドル 2165C
SmallRig木製ハンドルグリップ 2093
SmallRigハーフケージ 3639

いや、かっこよすぎ。グリップが木製なのはロマン。

使用パーツ紹介

今回使用したパーツは以下4点。

SmallRigトップハンドル 2165C
SmallRig木製ハンドルグリップ 2093
SmallRigハーフケージ 3639
 ソニーXLRアダプターキット XLR-K3M付属オーディオ延長ケーブル

トップハンドル、グリップは欲しい。そして軽さ重視で最低限の拡張性だけで良いと考え、ハーフゲージを選定。もちろん、ハーフゲージの底はアルカスイス互換になっています。

また、普段使用しているマイクSONY ECM-B1Mは、SONY α7SIIIのホットシュー(Miシュー)に取り付けないと使用出来ません。そうするとトップハンドルと干渉するため、延長ケーブルでグリップ上に移設しました。

注意点、トップハンドルに付属している取り付けネジが分厚く、延長ケーブルと干渉してしまいます。延長ケーブルを使用する場合は下記の様な薄型のネジに変更する必要があります。

また、 ソニーXLRアダプターキット XLR-K3M付属オーディオ延長ケーブルは、XLR-K3M専用品。ほかのものでは動作しないと記載されていますが、一応ECM-B1Mでも問題なく使えていますが、自己責任で。

 ソニーXLRアダプターキット XLR-K3M付属オーディオ延長ケーブル

カメラネジは、3/8インチ、全長16.2mm(うち、上部の厚み3.2mm)のNICEYRIGの製品を購入しました。

ちなみにSmall Rigの箱はこんな感じ。なかなかオシャレ。

samllrig

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1年ほど使用した感想

1年ほど使用したので、感想を書いていきたいと思います。

手振れは抑えやすいが、慣れが必要

大型のグリップはしっかりと握りこむ事が出来ます。これにより、水平が維持しやすいのと手振れを抑え込みやすい印象はあります。しかし、電動スタビライザーの様な使ってすぐに効果が出るようなものではなく、慣れが必要です。

私がよくやるのは、力を抜いて脇を締めて構える。首掛けのストラップがあれば、少し引っ張る感じでテンションをかけると、手振れを抑えやすいです。

持ち運びが便利

ネックストラップが切れて機材が脱落しないよう、出来るだけ機材本体を持つようにしています。

持ち運び時にグリップ、またはトップハンドルを持てば、かなり持ち運びが楽です。(この時、ネックストラップは腕に巻いています)

ローアングル、縦撮影も便利

トップハンドルを使えば地面スレスレからのローアングルも撮影しやすいです。また、縦動画を撮影したい場合もグリップを握り、ぶら下げる様にすると撮影しやすい。

カメラの手振れ補正を使えば、電動スタビライザー並みの映像も?

SONY α7SIIIを手振れ補正「アクティブ」を使用し、トップハンドルをぶら下げる様に持ち、所謂ジンバル歩きをすれば、まるで電動スタビライザーを使用したかのような滑らかな映像を撮影することも出来ます。ただ、安定させるにはそれなりに練習が必要。14,24mmなどの広角レンズだと安定させやすいです。

リグの応用

このリグを応用することで、色々と出来るようになったので紹介します。

ECM-B1Mの移設により、録音方向を変えられる

ECM-B1Mは優れたマイクではありますが、Miシューに取り付ける必要があり、カメラ前方にしかマイクを向ける事が出来ません。しかし延長ケーブルを使う事でECM-B1Mを移設出来るだけでなく、工夫次第ではあらゆる方向にマイクを向ける事が出来ます。

これがとても便利。私はよく海で定点動画を撮影をするのですが、余計な音を拾わないよう出来るだけマイクは海側、下に向けたいと考えています。そういう時に下記の様にマイクの向きを変えたりしています。

 ソニーXLRアダプターキット XLR-K3M付属オーディオ延長ケーブル

ECM-B1M以外のマイクを買えば解決するのですが、ここで沼にハマるのも怖く、ECM-B1Mを使い続ける事を選びました。音質もいいし、便利ですしね。

アルカスイス互換プレートで三脚での縦撮影に対応(L型ブラケット代わり)

ハーフゲージは取り外しがかなり面倒。ストラップを取り付ける三角環を外す必要があります。しかし、普段の撮影では縦で三脚に固定することを考え、わざわざL型ブラケットに取り換えていました。

あまりにも面倒だったので、アルカスイス互換プレートをハーフゲージの横に取り付ける事で、縦でも三脚固定できるように対応させました。

これがなかなか良い。まず、下記写真の様にバリアングルモニターに干渉しません。これは便利。さらに前方にプレートが突き出しているので、ここに指をひっかける事が出来てちょっとしたグリップ替わりにもなって便利。

欠点は、カメラのHDMI端子が使えない事。自分は使わないので問題なしです。これによってハーフゲージが付けっぱなしになりました。

inpon クイックリリースプレート

ちなみに、このプレートの脱着にはコインドライバーが必要ですが、ハーフゲージの底に簡易的なコインドライバーが付属しているので問題なし。

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総評

本来の目的だった、手持ち撮影を安定させたいという目標もぼちぼちと達成。これは扱いの慣れもあるため、どんどん使って練習し、安定した映像を撮影出来るようにしていきたいと思っています。

また、当初想定していなかった応用的な使い方もでき、こちらもなかなか気に入っています。やはり拡張性があるっていうのは、自由な発想で色々出来るという事。自分だけの機材という感じで、楽しさやロマンを感じます。撮影のモチベーションも上がります。

今回は軽さを重視してハーフゲージを選定しましたが、フルゲージも拡張性があり、色々出来そうで楽しそうなぁと思ったり。