雨上り、天の川が明るい夜│星月夜

雨上り、天の川が明るい夜│星月夜

2025年5月3日、奈良県のとある山奥。

雨上りで空気が澄んでいて、星の光がシャープなのがよく分かる。そして天の川が南の空に高く昇るころ、天の川の周辺が月明りがあるかのように、薄ら青い夜空に見えます。

「星の光が月のように明るい夜」を星月夜と呼ぶそうですが、まさにこんな夜の事を呼ぶのでしょうか。

写真はJPEG撮って出しですが、とはいえ本当の月夜の様に青っぽく写るわけではないので、なかなか伝わり辛い。

星月夜
天の川が明るい
星月夜 天の川

SONY α7SIIIで、しっかりと動画撮影もしました。動画でも青っぽく写る訳ではないので、色温度をいじって、肉眼で見ていた印象に近づけています。夜空の色合いや天の川の見え方も、かなり肉眼で見ていた印象に近い映像になっていると思います。もっと透明感が出せれば良かったのですが・・・なかなか難しいものです。

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ようやく再会できた星空

じつは6年前にも同じ時期・場所でこの様な星空に出会い、驚いたものです。

その日は確か、薄明の始まる30分ほど前に現地に到着し、車から降りた途端、真っ白な天の川の存在感に驚き、「天の川が明るい!」と反射的に思いました。

空を見渡すと「あれ、月が出ている?もう薄明が始まっている?」と勘違いするほどに薄ら青い夜空。しかし、天の川はしっかりと見えている。

写真で撮影しても青くは映らず、グレーの星空。そして天の川はとても濃く撮影できたのでした。

普段、真っ暗な星空と呼ばれる場所に行っても、星空は黒にしか見えません。かつて、大台ヶ原の山頂で冬の天の川の構造までも肉眼で見えて度肝を抜かれた夜も、宇宙に吸い込まれそうな程の真っ黒でした。

また、世界でもとても奇麗な星空が見える場所のひとつ、南米のボリビアで星空を眺めた某氏も「天の川がせり上がり」「めちゃくちゃ怖くて」「暗くて暗くて」「どこまでも深くて」と振り返っていたので、世界トップクラスの星空もきっと「夜空が明るい」という感じは無かったのだと思う。

気になって調べても、同じような体験をしている人が見つかりません。SNS等でこの話題を何度か出していますが、なんとも反応が悪く、このような経験をしている人が実はいないのではないか、自分の勘違いなのではないか、と思う様になりました。

と、思いつつも真相を確かめたい、もう一度見たいと思い、そう思い何度もその場所に通うも、やはり「真っ暗な星空」にしか見えないのです。しかし、今年はようやく、あの星空にもう一度出会う事ができました。そして、あの体験は間違いでは無かったと確信できました。

これが星月夜?

色々調べている中で、星月夜という言葉を知りました。「星の光が月のように明るい夜」の事を指す言葉だそうで、この星空をさす言葉にぴったりだと思いました。

なので、私はこれから、このような星空の事を星月夜と勝手に呼ぶことにします。

しかし、結局なんなのだろう・・・。
上記の通りコンディションが良くても「星の光が月明りの様に」見える事はほとんどありません。それとも「最上級にコンディションが良い星空」は、この様な見え方になるのだろうか・・・不明です。

まぁ、私は日本の近畿あたりでしか星空観察していないので、もっと星空が綺麗に見える離島や海外にいけば、こんな見え方が当たり前なのかも知れないですけどね。

次は、いつ出会えるのだろうか。