KANI 角型フィルターホルダーとNISIハーフND NiSi SNGND(32)を星景写真に使ってみた

KANI 角型フィルターホルダーとNISIハーフND NiSi SNGND(32)を星景写真に使ってみた

今回KANIの角型フィルターホルダー(150mm幅用)とNISHIのハーフND角型フィルター(ND32)を購入しました。

この記事では、購入理由と開封の様子を記事にします。

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ハーフND角型フィルターの購入理由

角型のハーフNDフィルターというと、日の出や夕焼け等の、強い逆光の状況下で使われている方をよく見かけていました。

その必要性は理解はしているつもりでしたが、 どうしても気軽に買える値段ではないし、正直な所、

「ライトルームで何とかなるしなー」

そう思っていたので、導入は全く考えませんでした。

それが、何故、導入に踏み切ることになったのか。
それは、下記の写真をご覧下さい。

星空

奈良県で撮影した写真ですが、凄く良いロケーションなのに街灯が明る過ぎて地上の白とびを防ぐために暗く撮影せざるを得ませんでした。

その為、肉眼では綺麗に見えていた天の川をハッキリと写すことが出来ず・・・。ライトルームでのレタッチも、結構無理をしないといけない結果に。

過去にも、同じような思いを何度もしてきましたので、今回ついに購入を決めたのです。

KANIのホルダーを選んだ理由

まず、ハーフNDフィルターを使用したいレンズは、

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ART

でした。

他のメーカーからもホルダーは販売していましたが、SIGMA 14-24mm F2.8 に装着出来ると明記されているのが、KANIのホルダーしか見つけられなかったので、KANIのホルダーを選びました

また、KANIからはフィルター幅170mmと150mmの二つの種類が売られていました。

この違いについては下記の通りです。

170mm幅・・・焦点距離14mmでフィルターを3枚装着してもケラレが発生しない
150mm幅・・・焦点距離14mmでフィルターを2枚使用時はケラレなし(周辺減光は有り)。

そして以下の理由により、150mm幅のホルダーを選定しました。

・ホルダー自体の値段が安い
・フィルター自体のサイズも小さくなるので、安くなるはず
・そもそも、フィルター2枚以上使う予定は無い

2枚以上、角型フィルターを装着する予定は有りませんし、ホルダー自体の値段も安いし、角型フィルターもサイズが変わるので値段が変わってくる事を考えると、自分にとってはコスパが良いと思い150mmのホルダーを選定しました

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NISIハーフND NiSi SNGND(32)を選んだ理由

なぜND32(5段分)を選んだのか。

星空

先程の写真と同じ場所ですが、
天の川を撮影したい設定から2と1/3段分
暗く撮影しました。

地上の明るさは抑える事が出来ましたが星空は真っ暗です。(地上部分はもう少し暗くしたいですが・・・)

なので、ハーフND32は一番濃い所が5段分暗くなり、グラデーションとなっている為、真ん中辺りが2.5段くらいになるかな?と思い、ND32を選定しました。

そして、何故NISIを選んだのかというと、AMAZONで150mm幅のND32がNISIしか見つける事が出来なかったからです。

KANI 150mmフィルターホルダーの開封

それでは、フィルターホルダーの
開封をしていきます。
なんでも、開封する時が一番楽しいですよね!

まずは箱の外装から。
黒色で金色の文字で「KANI」と書かれています。
KANIなのにペンギンの絵が描かれています。

KANIのフィルターホルダー

かっこいい箱です!

テープ止めも何もされていない箱を開けた所。

KANIのフィルターホルダー

箱の中はこれだけ。
ソフトケースが一つ入っていました。

KANIのフィルターホルダー

ソフトケースを開けようとすると、チャックが二つあり、二口のケースになっているようです。

KANIのフィルターホルダー

ソフトケースのそれぞれのポケットからは、パーツと、ホルダー本体が入っていました

KANIのフィルターホルダー

パーツの中身。このプラスチックのは三枚目を取り付ける為のものでしょうか。

KANIのフィルターホルダー

あれ、説明書がない・・・。

◇レンズへのホルダーの装着方法についてはこちらにまとめています◇

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NISIハーフND NiSi SNGND(32)の開封

お次はNISIのハーフNDフィルターの開封です。

まずは外装から。

NISIのハーフNDフィルター

箱がテープ止めされている為、剥がして開けます。

NISIのハーフNDフィルター

箱から引っ張り出した所。トレーに革のソフトケースが入っていました。

NISIのハーフNDフィルター

革のソフトケースからフィルターを引っ張り出すと、ビニールと紙で包装されたフィルターが出てきます。

NISIのハーフNDフィルター

ビニールに切り込みを入れ、ペリっと破きます。結構綺麗に破れた。

NISIのハーフNDフィルター

ビニールから中身を取り出し、紙の包装を開ければこの通り、角フィルターが出てきました。

NISIのハーフNDフィルター

ハーフNDフィルターを使った星空写真の紹介

星空と夜景との組み合わせから。

効果を分かりやすくするため、JPEG撮って出しにします。

ハーフNDフィルターを装着せずに、そのまま撮影しました。こちらは夜景と、そのちょうど上に満月が出ている為、かなり明るくなっています。

星空
ハーフNDフィルター装着なし


次はハーフNDフィルターを装着して撮影。下側に濃い部分を当てています。左下の夜景部分の明かりがかなり抑えられました。そして、月が出ているのも見えるようになりました。

しかし、右下の光害が少ない所が、かなり暗くなってしまいました。

ハーフNDフィルターを使った星空
ハーフNDフィルター装着あり


右下が暗くなり過ぎたので、ハーフNDをナナメにして装着しました。すると、ケラレが発生していますが、良いバランスになってきたように思います。

ハーフNDフィルターを使った星空
ハーフNDフィルターをナナメに装着。

レタッチしてみました。だいぶ自然な感じなったでしょうか。

ハーフNDフィルターを使った星空
ハーフNDフィルターをナナメに装着した写真をレタッチ


ちなみに、最初のハーフNDフィルター無しをレタッチしてみました。白とびしていたように見えましたが、何とかなってしまいました。

星空
ハーフNDフィルター装着なし をレタッチ

このくらいの街明かりなら、ハーフNDフィルターが無くても何とかなるのかもしれません。



それでは、最初に紹介したこちらの写真の場所でテストします。普通に星を撮る時の設定でハーフNDフィルターを使って撮影しました。

すると、地上部分はレタッチでかなり暗くすることが出来ました。星空については、写真では雲が掛かっており、最初の写真と比較するには少し難しいですが、クリックして拡大してみれば、雲の隙間から、星が綺麗に映っているのが見えます。

強い明かりがある場所では、良いのかもしれません。

もう一つ例を。こちらは街中で撮影したものですが、これは有り無しにハッキリと差が出ました。道路を走る車の量が同一ではありませんが、明らかにハーフNDフィルター無しは白とびしていますね。どちらもJPEG撮って出しです。かなり効果が得られるのが分かります。

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その他のハーフNDフィルターの使用写真

こちらの写真は、明るすぎる中央付近を暗くしたい、また空の部分は明るく写したい為、フィルターの暗い部分を下にして、明るい夕焼けの部分に被せる様に撮影しました。地面は完全に黒つぶれしていますが、夕焼けの空が程よい色合いになりました。

ハーフNDフィルターを使った夕焼け

こちらは、暗いほうを上にして撮影してみました。月の輪郭を残し、地表部分も明るめに写す事が出来ました。

ハーフNDフィルターを使ったブルーアワー


夕暮れのマジックアワーで空の部分を暗くして撮影し、レタッチしてみました。

ハーフNDフィルターを使ったマジックアワー

使い勝手など

かさばるので、持ち運びに気軽さはありませんが、取り付け自体は現場でも容易にできる印象です。

フィルターの回転もスムーズに行う事ができます。

しかし、ハーフNDフィルターがガラス板ですし、付属していた革のソフトケースが柔らかいので、持ち運びの際、少しの圧力が掛かると割れてしまいそうです。

持ち運び方法を考えねばなりません。

まとめ

かなり良いのでは?と思っています。

星空撮影においては、ちょっとした街明かり等ならレタッチでなんとかなりますが、強すぎる明かりに対してならかなり有用です。

今までも結構無理なレタッチをしてきた撮影があるので、撮り直していきたいです。

また、明かりのある場所でも積極的に撮影していけそうだと期待しています。

以上、KANI 角フィルターホルダーとNISIハーフND NiSi SNGND(32)の購入理由と開封と使用写真についての紹介でした。

◇レンズへのホルダーの装着方法についてはこちら◇

◇光害カットフィルター(KANI LPRF)とハーフNDフィルターを併用して夜景と星空を撮影した記事はこちら◇