6月の天の川、河鹿蛙とトラツグミの鳴き声

6月の天の川、河鹿蛙とトラツグミの鳴き声

2024年6月中旬、奈良県のとある田舎にて6月の天の川を撮影しました。

半月近い月が沈みかけおり、少し青みがある夜空。
雲も多いですが、薄っすらと天の川が見えています。

雲も抜け、月も沈み、天の川もよく見えるように。
地上が明るいのは、周辺に街灯が多い為。それでもしっかり天の川は肉眼で見えています。
よく見ると、川には蛍も舞っています。河鹿蛙(かじかがえる)の鳴き声も聞こえてきます。

田んぼを通る田舎道。空には流れ星の様な蛍の軌跡。
奥の杉林からはトラツグミの鳴き声が聴こえてきます。
口笛の様な、静かで弱弱しい鳴き声。
正体を知らないと不気味ですが、神秘的な鳴き声で大好きです。

雲が夜空を覆ってきたので、これにて撮影を終了。

写真は全てJPEG撮って出し。別にRAW現像しても良かったのですが、シャドウを調整しなくても良い感じに明るく、星空の雰囲気も自然なのでJPEGのままでも良いかなという判断です。

動画でも撮影しました。BGMはなく、環境音のみ。肉眼で見ていた印象に近づけています。
1本の動画で作成していたのですが、情報が多すぎてボヤけてしまうので2本に分けました。

スポンサードサーチ

あとがき

今回撮影地につくと、あまりの街灯の多さ、明るさに驚きました。
大丈夫かなぁと思ったのですが、星空は良く見えているのでそのまま撮影を続行。

川の流れる音をよく聞くと、河鹿蛙の声が混じっています。それが聴こえてくる方向には沢山の蛍。
川から少し離れれば、静かなトラツグミの声が聴こえる。私が大好きな声。
とても素敵な空間でした。

街灯が多くて明るい。それを嫌う人も多いかも知れませんが、撮影出来ない程でなければ、自分にとってはあまり問題には思っていません。また、星空が明るかったのとしても、それがそこにあった本当の景色です。ばっちりとした天の川を撮影したい!と思っているなら場所を変えた方が良いですが、ここ数年の自分は、あまりそうは考えておらず。

自分がそこにいたからこそ、観測できたもの。
その時、その場所の時間を記録出来るのはとても嬉しく感じます。

10年、20年後・・・さらにもっと先、この星空は見えるのだろうか。この音は聞こえるだろうか。この景色は残っているのだろうか・・・いつもそんなことを考えています。こちらの街灯も、5年前は無かったかもしれない(ここに来るのは初めてですが、実際に周辺では街灯が増えつつあります)し、この5年後には、もっと街灯が増えているかもしれない。もしかすると、光害対策で行われ、暗い街灯になるかも。

星空の見える景色を映像と音で記録する事。ただの記録ではありますが、それが私は楽しいし、やりがいにも感じています。