一眼カメラで星空を撮影する方法(初心者向け)

一眼カメラで星空を撮影する方法(初心者向け)


この記事では一眼カメラで初めての星空・天の川の撮影にチャレンジする方へ、最低限必要な機材とカメラの設定、撮影手順を簡単に説明します。


こういうのもあれば便利、というものも最後に紹介します。

最低限の機材と撮影方法を知っておけば、難しくはありません。

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星空撮影に最低限必要な機材は?

・一眼カメラ(マニュアル撮影が出来るもの)
・レンズ(明るくて広角のレンズが望ましいですが、キットレンズでも可)
・三脚
・ヘッドライト(赤色LED搭載のものが望ましい)

この4つです。一応、最低限ということでコレだけは必要です。

カメラ


まずはカメラがないと撮影が出来ません。
マニュアル撮影が出来る一眼カメラであれば、大丈夫です。
(最近では星空撮影が出来るコンデジもあるようですね)

レンズ


微弱な星の光を捉えるには、出来るだけ明るく(F値が小さい、F2.8等)、広角レンズが望ましいですが、キットレンズでも問題ありません。

三脚


三脚が無くても地面や車のフロントガラスなどにカメラを置いて撮影する事が出来ますが、自由に角度を調整するにはやはり三脚が必須です。

お使いのカメラやレンズの重さに耐えうるものであれば、そこまで値段が高くない三脚でも、とりあえず大丈夫です(私は当初、3、000円程度の三脚で撮り続けていました)。

ただ、風の強い日は三脚ごと飛ばされたり、ブレたりすることもあるので、ある程度しっかりした、値段の高い三脚が望ましいです。


ヘッドライト


星がきれいに見えるような場所は、だいたい街灯も無いような真っ暗な場所です。
また、カメラを持ちながら、手持ちライトを持つのは難しいため、頭等に取り付ける事が出来るヘッドライトを推奨します。また、赤色LED搭載のものであれば良いでしょう。

数千円で手に入れる事が出来ます。

撮影の流れ

撮影の流れをザックリ説明します。
(あくまで私のやり方ですので、参考までに)

1.撮影ポイントが決まれば、三脚を立てる
2.三脚にカメラをセットする。
3.カメラを設定する。(予め設定しておくとベストです)
4.カメラを明るい星に向けピントを合わせる
5.好きな角度に向けて撮影する

以上です。

以下、詳しく書いていきます。

1.三脚を立てる

平坦な地面ならば全ての脚を伸ばせば良いですが、斜面や段差になっている場所に三脚を水平になるよう、脚の長さを変えてください。三脚に水平器がについていれば、それで確認すると良いでしょう。

水平にせず立ててしまうと風やちょっとした衝撃で倒れてしまう危険性があります。横着せずしっかり立てましょう。(私は横着してきちっと水平にしなかったため、三脚が倒れ、レンズを一つ破壊したことがあります)

風が強い日などは、ストーンバッグというものを利用するのも良いです。三脚に取り付けるバッグで、荷物等の重量物を置くことで、三脚を安定させるものです。


2.三脚にカメラをセットする

しっかりと三脚にカメラをセットしましょう。緩くセットすると、撮影中に動いたり、最悪カメラが脱落します。

私はセットが甘く、カメラが動いてしまいレンズが三脚に衝突するという事を何度もやっています。最悪レンズの破損にも繋がりますので確実に行ってください。

3.カメラを設定する

カメラはマニュアルモードに設定し、下記の通り設定します。
レンズは望遠より、出来るだけ広く写せる広角レンズにします。
(私が実際に行っている設定方法です)

・絞りは開放(一番小さい数字、この例ではF2.8)
・ISO 3200
・シャッタースピード 30秒
・フォーカス MF(マニュアルフォーカス)
・レンズ、カメラの手ぶれ補正は全てOFF (逆にブレます)
・後で編集する場合、ファイル保存形式をRAWを追加。
・WB(ホワイトバランス)は好みで。
・レリーズ(リモコン)が無ければ、セルフタイマー2秒を設定

※とりあえず、これで星が写せる設定ですので、あとはレンズの焦点距離や明るさに応じて適時調整していくと良いと思います。

4.カメラを明るい星に向けピントを合わせる



星や天の川をとる場合、基本的には星にピントを合わせます。

AF(オートフォーカス)では合わせ切れませんので、ライブビュー(背面モニター)を見ながら、MF(マニュアルフォーカス)で合わせます。

レンズのピントリングを回し無限遠のマークの位置に合わせます。

無限遠マークに合わせればだいたいあっていますが、更に正確にピントを合わせる必要があります。

明るい星にカメラを向け、ライブビューでその星を拡大表示します。機種にもよりますが、本当に明るい星が一つ、点に写る程度です。


ライブビューを見ながら、ピントリングを微調整し、星が一番小さく写るポイントを探します。

星が一番小さくなるポイントが見つかったなら、それで星にピントが合っています。それ以上はピントリングを触らないようにしましょう。(パーマセルテープなどで動かないように固定すると良いです。私は100円均一で売っているマスキングテープを使っていますが)

※無限遠マークの無いレンズの場合
無限遠マークの無いレンズの場合は、星にカメラを向け、ライブビューを見ながらピントリングを回してライブビューに星が写るのを確認してください。星が写ったのを確認出来たら、星をライブビューで拡大し、後は上記と同じようにピントを合わせてください。(予め、遠くの街灯などにピントを合わせてから行うとスムーズです)

どうしても、星がライブビューに写らない時があります。そんな時は遠くの地上の光源(街灯など)に、上記の要領で一端合わせて下さい。あとで撮影写真を確認しながらピントを合わせていきます。

それすらも無い場合は・・・とりあえず、撮影しながら写真を確認し、合わせていきましょう。

5.好きな角度に向けて撮影し、カメラ設定を微調整


ここまで出来たら、あとは撮影するだけです。

好きな角度に向けて、撮影してください。



※一眼レフカメラの場合は、ミラーの跳ね上がりのショックで写真の仕上がりに影響が出る可能性があるため、ミラーアップ撮影をするか、ライブビュー状態でシャッターを押し、撮影して下さい。ライブビュー状態で撮影すると、ミラーアップ撮影と同等の効果が得られます。

撮影した写真を拡大表示してカメラの写りやピントを微調整してみてください。
星が流れて(線になって)写る場合、気になるようであればシャッタースピードを早くしてみて下さい。


ノイズが気になる場合はISOの設定を低くしていきます。


シャッタースピードやISOを下げると、出来上がる写真が暗くなっていきます。その時々で最適な設定を見つけるのが良いと思います。

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なんか綺麗に映らない??

ネットで出回っている様なキレイな星景写真とは程遠い写真になってしまい、アレ?って思うかもしれません。


じつは、ネットで出回っている星景写真のほとんどはRAW現像といって後から加工したり、もしくは画像合成をしている場合があります。

下記の写真はRAW現像前です。

撮影地:奈良県神野山

少しメリハリのない写真ですね・・・。


現像ソフト(AdobeのLightroom)で加工してみました。同じ写真とは思えない位、はっきりと天の川が浮かび上がってきました。

撮影地:奈良県神野山


また、本当に夜空が暗い場所であれば、未加工でもかなり鮮明に天の川を写す事ができますよ。

撮影地:奈良県大台ヶ原

こんなアイテムもあれば便利

それでは最後に、こういうのもあれば良いよ、っていうアイテムを紹介します。

防寒着

深夜というのは、お昼に比べるとかなり冷え込みます。
また、夜明け前に近づくと、より一層冷え込みます。

場所によっては風が強い場所もあったり、体温を持って行かれます。

寒すぎて撮影を断念する人をよく見かけます。折角の撮影機会を逃すのは勿体ないですし、何より体調を崩してしまってはいけません。

冬にはしっかりと防寒着を、 春先等は特に油断は禁物。
夏でも羽織れるものは持っておくと良いです。(虫よけにもなりますし)

レンズヒーター

無くても撮影は出来ますが、あまりにも寒かったり冷え込んだりするとレンズに結露が生じて撮影に支障がでます。

またカメラ、レンズの故障やカビの原因にもなります。

レンズヒーターに関する記事はこちら

方位磁石、星座板

撮影したい星座や天の川がすでに出ていて、すぐに見つける事が出来れば問題ないですが、慣れていないと星座の位置や、天の川の位置も探すのが難しいかもしれません。

そんな時は、星座盤で星座や天の川の出る位置を確かめ、方位磁石でその方角を探します。

星座盤は使い慣れてくると、撮影プランを立てるのにも便利ですよ。

また、スマートフォン用のアプリで「Starwalk」というアプリがあり、現在の星座がすぐに分かります。便利ですので活用すると良いかも知れません。

予備のライト


ライトが1つだけですと、それが故障すると暗闇に取り残されてしまいます。私は必ず予備を3つ以上携行しています。

というのは、とある撮影場所で、メインで使っているライトが壊れ、予備のライトも何故かつかなくて、真っ暗闇に取り残された事があったからです。

不測の事態はつきものですので、予備のライトを持つことをオススメします。

私が常備しているのはヘッドライト2つと、小型の手持ちライト1つです。


以上です。綺麗な星空が撮れる事を願っています!

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